おすすめ本レビュー
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就職先、南の島 『日本を愛した植民地 南洋パラオの真実』
2015年11月17日本書の舞台は、ミクロネシアである。ただ、そういわれても、茫洋として掴みにくい。だから副題に「南洋パラオ」と入っているのだろう。観光地…more
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『スーパーベターになろう!』ゲームで変える、あなたが変わる
VR元年とよばれる2016年を目前に控え、ゲームの位置づけが大きく変わってきているという。一つはテクノロジーの進化によって、バーチャ…more
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HONZイチオシ伝説の再来 『冒険歌手 珍・世界最悪の旅』
2015年11月14日ヤマケイ、たぶん調子にのっているんだろう。そうでないと、こんな本を再刊しようなどという話はでないはずだ。偉大なる冒険ノンフィクション…more
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『冒険歌手 珍・世界最悪の旅』これ以上ありえない冒険なんて、ありえない! 絶対にっ!
2015年11月12日"ジャングルで出会った、みぞおちに大きな傷のあるおじいちゃん。昔の戦で矢が刺さった痕だという。その当時の戦では、逃げ遅れた者は敵に殺…more
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『宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る』 実験物理学者の戦国時代
実験物理学者である著者は、宇宙誕生の謎を解き明かすための研究現場が実際にはどのようなものか、理論家がよりどころとするデータはどのよう…more
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『独裁国家に行ってきた』204カ国を旅した筆者が語る
2015年11月11日「独裁国家」と聞いて最初に思い浮かぶのはどんなイメージだろうか。強権政治。賄賂が横行している腐敗した社会。未発展で貧しい国…。そんな…more
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『いちまき―ある家老の娘の物語―』 巻措く能わざる「他人事」波乱万丈の一族史
"中野翠は私の憧れのもの書きである。一世代上の彼女の書く、切れ味の鋭いコラムを読んでは留飲を下げてきた。今でも、世相を見る目は私の判…more
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意識は過大評価されている──『意識と脳――思考はいかにコード化されるか』
2015年11月5日意識とはどのように機能しているのかという過程を理解するのはそのまま自分を理解することであり、また現実から意識への情報変換過程を知るこ…more
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『FIFA 腐敗の全内幕』ブラッターさん、あなたは賄賂をもらったこと、ありますか?
本書を読んで本当に驚いたのは、なぜこれほどまでの長期間、腐敗を止めることが出来なかったのかということである。そこには地下組織のような…more
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『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』 新たな科学が新たな技術を、新たな技術が新たな社会をもたらした
"本書は、暗く危険だった海に、希望の光を灯した画期的なレンズの発明を巡る物語である。この物語には、光とはなんであるかという自然科学的…more
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我々は特別な存在か。宇宙的バランス感覚を養う一冊『生命の星の条件を探る』
生命の星、地球。都会のようなコンクリートジャングルにおいても雑草が茂り、アリたちが闊歩する。だが、地球以外の天体に由来する生命体は、…more
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プロスト撃墜の真実 『確信犯 アイルトン・セナ』
2015年10月31日本書は、アイルトン・セナの人間性に惹かれ親交を深めたイタリア人ジャーナリストが、ユニークな切り口で、その人物像をまとめたノンフィクシ…more
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『エラい人にはウソがある』 中国の出川哲朗?ダメっぷりこそ孔子の魅力
「昔は良かったよねー」とぼやき、ノスタルジーという名のお花畑に住む老人や、世にはびこる非科学な通説を統計を使って切り捨ててきた謎のイ…more
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虫探偵が名解決!害虫事件簿『招かれざる虫』
事件は決まって、事務所の電話のベルが鳴るところから始まる。製粉会社や商社の担当者、はたまた友人知人が、突然見舞われた虫禍の解決を求め…more
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苛烈な暴君か、有能な君主か 『人間・始皇帝』
秦の始皇帝とはどんな人だったのか。紀元前259年に生まれ13歳で秦王に即位、39歳で天下を統一して49歳で亡くなる。「最初の皇帝」を…more