おすすめ本レビュー
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『日本人の値段』 年俸2700万ではまだまだ安い!
"現在、中国国内で働く日本人技術者はどれくらいいるのだろう。 「2,3000人はいる。数百人などという数字ではない」(女性ヘッド…more
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な、なかったんですかっ?! 『ニュートンのリンゴ、アインシュタインの神 : 科学神話の虚実』
ガリレオ、ニュートン、アインシュタインなど、歴史的な科学者の偉大な発見についてのエピソードをめぐる本である。副題にある『科学神話の虚…more
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『暴力の人類史』 人類史上もっとも平和な時代
ピンカーは人類の暴力の歴史を大量の統計データとともに振り返る。本書が上下で1,300ページ超という並外れたボリュームなのは、並外れた…more
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サイコパスと診断された科学者が語る『サイコパス・インサイド』
2015年2月11日サイコパスの研究者が、サイコパスであったーーこの衝撃の事実を皮切りに物語は始まる。科学者視点による所見と自分自身のこれまでの体験、二…more
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『聞き出す力』タブーを恐れず、話を引き出すには
2015年2月10日"ベストセラーになった『聞く力』(阿川佐和子、文春新書)が発売されてから約3年。一周どころか数周遅れの感もあるが、「プロインタビュー…more
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『猪変』 イノシシはそこにいる!
"田畑の農作物を荒らすサル、シカ、イノシシを退治するには、現状では駆除するしか方法がない。その地域だけ囲い、侵入を防いだにしても、山…more
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『すべては1979年から始まった』今を読み解く「市場」と「宗教」の連立方程式
2015年2月3日混迷を極める現代がどのような構図で成り立っているのか、それを知るために今ほど書店が役に立つ時はない。右にピケティ、左に「イスラム国」…more
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『恋する文化人類学者』 人は文化人類学者に生まれるのではない、文化人類学者になるのだ
"人類学者がつづる本書の物語は、1つのカップルの愛の物語でありながら、異文化交流の物語でもある。プライベートな話題ではあるが、この本…more
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『最貧困シングルマザー』自己責任論を乗り越えて
2015年1月30日"出会い系の売春で食いつなぐ少女たちを取材してきた著者が、シングルマザーを取材対象に選んだことは意外な感もあったが、「貧困」という同…more
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月々の掛け金不要!人生の“保険本” 『人生には「まさか」の坂がある』
2015年1月29日本書は、多くの人を勇気づける、まっすぐな力をもった生き方エッセイだ。堀江貴文氏の推薦文にあるように、私も本書を読んで元気になった。若…more
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『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』国民国家の溶解
2015年1月28日"本書を読むまで私はイスラム国が数多あるジハード集団のひとつだと勘違いしていた。今現在、中東でおきている出来事を理解する上で、間違い…more
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読む場所注意!爆笑必至『最後のおでん ああ無情の泥酔日記』
2015年1月27日面白い。面白い。本当に心から面白い。著者、北大路公子氏は過去フェミナ賞を受賞したこともあり、現在はエッセイストとして人気の文筆家。ウ…more
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突き放した視点で見る宗教、発想が変わる『教養としての宗教入門』
2015年1月26日そもそも「宗教」という言葉の起源は西欧語"religion"の翻訳語だ。中国語や韓国語の「宗教」は日本からの逆輸入・最輸入である。一…more
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近代文壇の碩学の偉業を読み解くと、そこには激動の世界史が。『露伴の『運命』とその彼方』
2015年1月25日幸田露伴の名は、近代日本の文壇に燦然と輝いています。今回はそんな文学史的な関心ではなく、露伴が晩年に発表し、谷崎潤一郎らから絶賛され…more