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オスはみーんな、二重人格?『歌う鳥のキモチ』小鳥のびっくり私生活
鳥類の90%以上は一夫一妻制といわれている。ところがじつは、一夫一妻の種でも1回の繁殖で産む卵の父親がすべて同じとは限らない。クロツ…more
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『パリのすてきなおじさん』人生が醸し出す大人の「絵本」
老いは避けられない。どうせ老いるなら若い人に「素敵なおじさん」と呼ばれたいものだ。おじさんが何歳からなのか、はっきりした定義はないだ…more
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『絶滅危惧職、講談師を生きる』人気の若手講談師が本気で語る革命的芸道論
本書は、いつかは名人と呼ばれることになるであろう講談師と、文芸評論家にして作家でもある杉江松恋の掛け合いで構成された読み物だ。しかし…more
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『アフター・ビットコイン』ブロックチェーンが金融界を変える
『アフター・ビットコイン』はブロックチェーンを知るための最高峰だ。評者としては「2017年ビジネス書ベスト」に推したい。各国の中央銀…more
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『ぼくは13歳、任務は自爆テロ』日本人の若者が模索するテロリストからの脱却
2017年12月6日テロが起こるのは違う世界の話だと思っていたのだが、ここ数年、そうとは言えなくなってきている。つい先ごろも、ロンドンで爆発のあった地下…more
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『アメリカンドリームの終わり』格差社会は、いかにして助長されてきたのか
2017年12月4日本書『アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理』は、ノーム・チョムスキーへのインタビューによるドキュメン…more
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『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』悪戦苦闘の中に見えてくる、選挙制度の問題点
2017年11月30日『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』は、選挙では毎度お馴染みのいわゆる「泡沫候補」たちの戦いを20年間にわたり追い続け…more
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『レッド・プラトーン 14時間の死闘』今年一番の戦争ノンフィクション!
戦闘前哨(COP)キーティングはアフガニスタン北東部に位置するヌーリスタン州の山岳地帯に作られた。パキスタンの国境からわずかは22.…more
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誰か嘘だと言ってくれ、『アベノミクスによろしく』と『異次元緩和の終焉』に
2017年11月27日『アベノミクスによろしく』と『異次元緩和の終演』、いずれもアベノミクスは大失敗で、やめるにやめられない状況に陥っていると説く。本当だ…more
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『レッド・プラトーン 14時間の死闘』耳をつんざく砲弾の音、着弾時の振動、立ち込める煙
2017年11月24日本書は欠陥だらけの前哨・キーティングが、2009年10月3日の早朝、タリバンの総攻撃を受けてからの14時間の出来事を、分単位、ときに…more
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『世界を変えた6つの「気晴らし」の物語』 本気の遊びが世界を変える
現代の世界は数え切れないほどのイノベーションが連鎖することでかたちづくられた。本書の著者スティーブン・ジョンソンが前著『世界をつくっ…more
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『どん底名人』最後の無頼派棋士の栄光と転落
2017年11月20日名人4期、碁聖6期、タイトル獲得数35。「最後の無頼派」と呼ばれた囲碁棋士である依田紀基氏の自伝だ。ギャンブルで借金を背負い、家族が…more