おすすめ本レビュー
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『日本の工芸を元気にする!』同族企業だからこそ、出来ること
2017年5月7日本書で取り上げられる中川政七商店は、工芸分野における星野リゾートとも呼ぶべきユニークな会社である。工芸業界で初めて商品開発・製造・流…more
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『成功する人は偶然を味方にする』そのための具体的な手段は存在する
2017年5月6日本書はコーネル大学の人気教授で、ニューヨーク・タイムズの人気コラムニストでもあるフランク教授の著書ということで、よくありがちなアメリ…more
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「生物とは何か」を問い直す──『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像』
2017年5月5日"前著『巨大ウイルスと第4のドメイン』などで魅力的なウイルス論、入門を書いてきた著者による最新作『生物はウイルスが進化させた』は、「…more
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『人はなぜ物語を求めるのか』物語との、虫のいい付き合い方
2017年5月3日本書は物語論(ナラトロジー)と呼ばれる研究分野の視点から、人はいかに物語によって世界を理解しようとしているのかを説く一冊だ。旧約聖書…more
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『ペンタゴンの頭脳 世界を動かす軍事科学機関DARPA』 SFを現実に変換する科学集団
1962年10月16日、ソ連が密かに核ミサイルをキューバに設置していることを発見したアメリカ大統領ケネディは、ソ連首相フルシチョフに…more
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『物理学者の墓を訪ねる ひらめきの秘密を求めて』死者と過ごす静かな時間
2017年5月1日著者の墓参りは、観光ついでにちょっと立ち寄るなんて生易しいものではない。それはまず入念な下調べからスタートする。というのも、ヨーロッ…more
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どうしても手元に欲しかった本『失われたパリの復元 バルザックの時代の街を歩く』
19世紀パリの専門家にして稀代の古書コレクターである鹿島茂は、30年ほど前のことマルシアルという銅版画家が『いにしえのパリ』という画…more
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『廃墟遺産』あったかもしれない風景に想いを馳せて読む
そこにあったかもしれない風景は、永遠に計画に関わった人たちの幻想のまま終わった。建築されずに終わったテーマパーク、建築されたが一度も…more
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犬! 飼わずにはいられない!──『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』
2017年4月25日本書はその名の通りに、極限レースを走った犬についての一冊である。極限レースを走った犬ってなんじゃそら、犬をわざわざレースに連れて行っ…more
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『字が汚い!』あきらめるのか? それとも本気を出すのか?
2017年4月24日"表紙いっぱいに汚い字が踊っている! その汚さに引き寄せられてしまった。 “何というか、筆跡そのものが子供っぽくて拙いのだ” …more
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『色という奇跡 母・ふくみから受け継いだもの』それは色の神秘を紡ぎだす営み
2017年4月23日著者の志村洋子は人間国宝の染織家、志村ふくみの娘で、自身も染織作家である。祖母の豊から数えて三代目。志村ふくみは随筆の名手としても知…more
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『本屋、はじめました』と『ローカルブックストアである』本屋の仕事の本質は、「待つ」に凝縮されている
2017年4月21日本屋の仕事の本質は、「待つ」に凝縮されているのではないかと言う。本との出合いを求めていつかやって来るかもしれないたくさんのまだ見ぬ客…more
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『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』受け身であること、それは最高のエンターテイメントである
2017年4月19日「HONZで紹介する本って、どんな基準で選んでいるんですか?」そう聞かれることは結構多いのだが、いつも歯切れの悪い回答になってしまう…more