おすすめ本レビュー
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『マリー・アントワネットの髪結い 王妃の素顔を見た男』王妃に仕えたある男の生涯
人をどのように評価するかは難しい。人間とは常に多面的かつ多層的な存在だからだ。しかし、私たちが他者を評価する際には、常に人の一面にス…more
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マネできない『5歳の子どもにできそうでできないアート』
本書は19世紀末から現在までの、100人の芸術家による100作品を取り上げている。構成はオブジェ・殴り書き・かんしゃく・遊び場・怪物…more
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『『捨てられないTシャツ』Tシャツには、物語が溢れている
『捨てられないTシャツ』は、有名無名を問わず70人のTシャツにまつわるエピソードをまとめた一冊だ。これがむちゃくちゃ面白い。編者は都…more
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『裁判所の正体 法服を着た役人たち』司法への信頼がガラガラと…。
2017年6月6日本書は「文庫X」として大ヒットとなった『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮文庫)の著者、清水潔が、元裁…more
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『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』自分のモビリティを最大限まで引き上げること
2017年6月5日モバイルボヘミアンとは、仕事のために生きるのではなく、「自分の好きなことをライフスタイルの中心に据えながら、旅するように働き、暮らす…more
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『みんなの朝ドラ』もっとみんなで朝ドラについて語り合いたい!
2017年6月3日『みんなの朝ドラ』は、朝ドラが時代にどう寄り添ってきたかを読み解く楽しい一冊。著者の木俣冬は、毎日せっせと朝ドラのレビューをネットに…more
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『平均思考は捨てなさい』 みんなちがって、みんないい
『平均思考は捨てなさい』は、わたしたちの思考がどれほど平均や標準に縛り付けられているか、そしてその呪縛のためにどれほど多くの可能性が…more
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自閉症は増えているのか? 『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』
2017年6月1日ひとつの「謎」から話を始めよう。1970年代まで、アメリカにおける自閉症の推定有病率は数千人に1人であった。ところが、1980年代以…more
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『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』コンピューターによる文芸批評の時代
2017年5月31日本書『ベストセラーコード』は、タイトルに偽りなく、ベストセラーとなった小説の「売れる法則」をコンピューターで解き明かした一冊だ。それ…more
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『なぜ働くのか 』アイデアにもテクノロジーが必要だ
2017年5月30日短い本なので結論から言ってしまうと、著者は、「アイデア・テクノロジー」におけるイノベーションを起こそうとしているのである。コンピュー…more
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ウルトラ怪獣のような不思議な格好の人々『ハイン地の果ての祭典』
2017年5月29日人文書のコーナーを歩いていたら、いきなりウルトラマンにでてくる怪獣のような格好をした人の写真が目に飛び込んできた。本を手に取ると中に…more
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『バッタを倒しにアフリカへ』面白いっ! だけじゃないんです、 泣けるんです!
2017年5月28日私はドキドキしながらページをめくる。するとどうだろう、面白いのに読めば読むほど目から水があふれそうになるではないか。おかしい。この本…more
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『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』 ポナンザの開発者が語る、AI技術のエッセンス
2017年5月27日本書『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』は、AIの研究者自身によるAIの解説本である。チェスと将棋と囲碁を例に取り上げ…more
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『破壊しに、と彼女たちは言う』柔らかに、じわじわと語りかけられるアンソロジー
2017年5月26日しかし、現代アートは男性優位の世界が長らく続きで、女性は傍流として位置づけられてきた歴史がある。本書で取り上げられるアーティストはす…more
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『ある日うっかりPTA』誰もが知っているつもりで、じつは分かってなかった別世界
子どものいない者、あるいは遠い昔に子育てを終えた人からすると、PTAは秘密結社のように見える。子を人質にとられた親が、学校と教育委員…more