おすすめ本レビュー
-
ベストセラーを科学する──『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』
本書は、「ベストセラー小説に普遍的な法則は存在するのか?」という問いかけを、独自の判定モデルをつくりあげ検証した著者らによる一冊であ…more
-
『アウトサイドで生きている』自分の衝動や快楽にきわめて忠実な18名の表現者たち
アウトサイダー・アートは、市場の論理とは遠く離れた場所で作品がつくられるだけに、あざとい計算などとは無縁だ。制作者の熱情や衝動、キラ…more
-
『Xプライズ 宇宙に挑む男たち』 現実的な理想主義者たちが本気で宇宙を目指した
"それは、あらゆる面で無謀なレースだった。 ""政府の支援を受けずに3人乗りのロケットを製造し、宇宙の入口へ2週間以内に2回到達し…more
-
『人の心は読めるか?』「どう読むか」の前に、そもそも「読めるのか?」
2017年5月20日一見、読心術の本のような体裁である。だが、タイトルをよく読むと、人の心を「どう読むか」ではなく、そもそも「読めるか?」という視点だと…more
-
『バッタを倒しにアフリカへ』ストイックすぎる狂気の博士エッセイ
書店内でいやでも目を引く、虫取り網をかまえこちらを凝視する全身緑色のバッタ男の表紙。キワモノ臭全開の本書だが、この著者はれっきとした…more
-
毒のある戦略論!『戦争にチャンスを与えよ』思考が振り子のように揺れる。
毒のある本だ。本書を読み始めてすぐにそう感じた。毒のある題名を付けて購読者の気を引き、中身は平凡でつまらない本も多数存在するのだが、…more
-
『猿神のロスト・シティ』
4年前に読んだ『マチュピチュ探検記』が面白くて、その後は本屋さんに行く度に冒険記を手に取るようになった。この本のなかで、冒険の背後で…more
-
『20 under 20』シリコンバレーの奇才たち
2011年から2016年までの6年間、著者は、とある物議を醸した若者向け起業プログラムを密着取材した。20組の20歳以下の学生がシリ…more
-
いざ萌えん、エロスしたたる『官能植物』
2017年5月14日あなたは植物にエロスを見出したことがおありだろうか?あるのなら、この本の魅力をすでにご存じなのだから、読めばますます植物官能の深みに…more
-
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』爆笑必死の科学エッセイ いったい彼らは何者か?
この本を不用意に通勤電車の中で読んではいけない。爆笑必至のサイエンスエッセイなのだ。なんとか笑いを噛み殺しながら読み進めても、どこか…more
-
『ダイエットの科学』 ダイエットを始める前に先ず読むべき一冊
2017年5月12日ダイエットは現代人の最大の関心事の一つだ。多くの国で肥満が野火のように広がっていくに連れ、ありとあらゆるダイエット方法が世界中で発明…more
-
『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』自分がいま立っているその足元から発せられる言葉
2017年5月11日本書で描かれる英国社会の格差と分断の情景はショッキングなものだ。著者は2008年に保育の現場に飛び込んだ。彼女が「底辺託児所」と呼ぶ…more
-
『全国版 あの日のエロ本自販機探訪記』失われる光景を求めて
2017年5月10日誰だって、気になるではないか。そもそもエロ自販機は誰が設置し、どのように本を仕入れ、誰が買うのか。気にはなるが、くだらなすぎて誰もが…more
-
『科学者の網膜 身体をめぐる映像技術論』「ありのまま」に挑んだ5人の科学者たち
"本書は19世紀末から20世紀初頭にかけての5人の科学者を中心に語られている写真文化論だ。 タイトルでもある「科学者の網膜」とは、…more
-
自分であるということ 『成駿伝 孤独の◎は永遠に──』
2017年5月9日狩りの素人が山に入っても、獲物の存在になかなか気づかないそうだ。その一方で、猟師は山を見ただけで獲物がどこにいるかわかるという。私は…more