民俗・風俗
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『イタリア料理の本』優しくたくましい、太陽と土とともにある手料理
"ザラッとした紙に、少しくすんだような薄暗い写真が載っている。パッと見たときに、ぐっと引き込むような派手さはまったくない。しかし、じ…more
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『葬送の仕事師たち』モノトーンの彩り、サイレントの響き
葬儀とは誰にとっても一生に一度しか訪れないライフ・イベントであり、聖と俗を隔てる「結界」のような空間で行われる。その中で裏方として、…more
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場所愛、ありますか?『オフ・ザ・マップ』
自称「独立国家」、飛び地、消滅した国々、廃墟、立ち入り禁止区域……。一見、本書はそうした曰くつきの場所を世界中から集めた「珍スポット…more
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『つくし世代』それな!
昨年からライブやフェスへよく行くようになり、そこで知り合った一回りくらい下の世代(20代前半)の人たちと接する機会が増えている。いま…more
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『愛と憎しみの豚』文庫解説 by 麻木久仁子
2015年2月4日関西生まれの著者は、ビーフ王国・アメリカで出会った関東生まれの友達の「カレーはやっぱり、ポークカレーが一番美味しいと思う」…more
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『さいごの色街 飛田』文庫解説 by 桜木紫乃
井上さんの文章は構えがない。「よし、行くぞ」の前に走り出しているので、構えている暇がないのだ。敵が構えている間に斬っている。相手は斬…more
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『恋する文化人類学者』 人は文化人類学者に生まれるのではない、文化人類学者になるのだ
"人類学者がつづる本書の物語は、1つのカップルの愛の物語でありながら、異文化交流の物語でもある。プライベートな話題ではあるが、この本…more
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夢はかなえるものなのだ 『ブータンの小さな診療所』
この本、いままでのブータン本とは少し違う。切り口が違う、というよりは、その経験が違う、といったほうがいいだろう。タイトルにあるように…more
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『黒の文化史』by 出口 治明
ややペダンチックな本ではある。でも美術好きにはたまらないだろう。なにしろ、扉絵がダ・ヴィンチから始まるのだから。光がない光源色とし…more
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『酒場詩人の流儀』こんにちは、吉田類です。
2014年11月10日"ハンチング帽を被ったおじさんが「吉田類」ですと名乗っても液晶画面越しに「誰だよ」と突っ込まなくなったのはいつからだろうか。「吉田類…more
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『江戸しぐさの正体』by 出口 治明
『知ろうとすること。』を読んで、僕の心に一番強く残ったのは、「トンデモ論に対して、正しいデータを出して、誠実で揺るぎない態度で撃破す…more
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『パリの国連で夢を食う。』世界一のお役所で働くということ。
国連で働く女性職員をといえば、事務所の中ではパリっとしたキャリアスーツを着てパソコンを猛烈に叩き、難民キャンプや食料調査、医療現場で…more
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まだ死ねない『一生に一度だけの旅 極上の世界旅行』
"ふだんから活字を読みすぎている方に、ここでちょっと一息。 本書は生涯忘れられない「一生に一度の極上の旅」を体験するために、今行くべ…more