民俗・風俗
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『おだまり、ローズ』by 出口 治明
とても面白い本だ。「事実は小説より奇なり」という格言が本当によく実感できる。ロンドンに駐在していた時、日本から賓客が来られたら、よく…more
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伝承こそが真の遺産『白神山地マタギ伝』
"青森と秋田の県境に位置する白神山地。「秘境」と称されることも少なくないこの地域には、古くからマタギの集落が根付いていたが、約20年…more
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『死者を弔うということ』by 出口 治明
2014年9月18日生前から、死体を「有機物」と呼んでいた実直な無神論者の父(著者、サラはファと呼んでいた)が、癌との闘いを終えて旅立った後に残された手…more
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『革命キューバの民族誌』理想と現実の狭間から見える新しい生き方
キューバを賞賛し理想的な未来を託す人たちは高度で無料な医療や教育、英雄チェ・ゲバラやフィデル・カストロを語る。一方で、キューバに怪訝…more
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『「音楽の捧げもの」が生まれた晩: バッハとフリードリヒ大王』by 出口 治明
クラシックが好きな人間なら、バッハの「音楽の捧げもの」という名曲を少なくとも一度は聞いたことがあるはずだ。この曲は、老バッハがフリー…more
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自分が旅立つ前に残しておくべきものは?『死者を弔うということ』
"誰にとっても死は他人ごとでもあるかのように振り払いたくなるが、避けられない死。本書は、人が意識を失った後のできごと、「弔い方」を世…more
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伝説の奇書『くう・ねる・のぐそ』文庫化記念! 対談式文庫解説
本書は、おそらく世界中を見ても類書がまったくない、唯一無二の本。そのテーマからして他の追随を許さない、まさに「独走」状態の一冊だよね…more
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『キルギスの誘拐結婚』 - ある日突然、花嫁に
山や湖に囲まれたこの美しい国には、今なお続く信じ難い現実がある。それは仲間を連れた若い男が、嫌がる女性を自宅に連れていき、一族総出で…more
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命の保証はできないけど『正しいFUCKの使い方』
2014年6月5日先日、六本木で食事をしたときに、約束の時間よりだいぶ早くついてしまったので、時間を潰そうと青山ブックセンターにたちよった。するとこの…more
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『テキヤはどこからやってくるのか?』知的好奇心を満たしてくれる一冊
2014年5月15日テキヤさんは、一体どういう人たちで、どこからやって来て、そしてどういう商慣習のもとで縁日や祭りに参加しているのか。本書は、普段なかな…more
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『ナショナル ジオグラフィック プレミアム フォト コレクション』
"小学校の写生大会の時間を思い出すと、先生が「感じたままに描きなさい」とかよく言っていた気がする。私はほっとかれるのが好好きだったが…more
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『かくして「源氏物語」が誕生する』by 出口 治明
2014年5月6日僕は、確か小学生の頃、平家物語を読んで感動し、同じ感動を味わおうと思って源氏物語に取り組んだ。田舎の少年は、源氏物語は武家としての源…more
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『有次と庖丁』そうだ 京都行こう
有次。「ありつぐ」と読む。京都市中京区のど真ん中、1200年以上の歴史を誇る錦市場にある庖丁と料理道具を販売する店だ。創業は永禄3年…more
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『黙示録――イメージの源泉』by 出口 治明
2014年4月7日フランスのアンジェ城で、薄暗い光の中、壁一面にかけられたアンジェの黙示録を初めて見た時の、摩訶不思議な感動は、まるで昨日のことのよ…more