日本史
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『日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで 』 虚構と現実の境界
日本ノンフィクション史 – ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで (中公新書) 作者:武田 徹 出版社:中…more
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すべて捨てろ!『死してなお踊れ 一遍上人伝』
本書は、鎌倉時代において「踊り念仏」で知られる一遍上人の評伝だ。こうした本は、仏教用語を使うため堅苦しくなりがちだが、著者は口語で語…more
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今や28万部を突破!『応仁の乱』を読んでいるのは、どんな人たちなのか?
2017年3月15日『応仁の乱』は2016年10月に発売されると、テーマの渋さにもかかわらずいきなり売上が沸騰!11月上旬にはたちまち重版が投入されてベ…more
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『平安京はいらなかった 古代の夢を喰らう中世』
2017年2月3日冒頭、著者は「日本という国に、あのような平安京などいらなかった」と喝破する。「平安京は最初から無用の長物であり、その欠点は時とともに…more
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『日米開戦と情報戦』目的の不明確さが招いた悲劇
2017年1月13日「日本は何のためにアメリカと戦争をしたのか?」という、シンプル且つ極めて難しい問題に挑んだのが、本書『日米開戦と情報戦』である。一般…more
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『礼服(らいふく) ―天皇即位儀礼や元旦の儀の花の装い―』
本書では1200年近く古式の装束として存在し、日本最高の正装として君臨してきた礼服に込められた意義から、現代にまで広がっていったドレ…more
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『「火附盗賊改」の正体 幕府と盗賊の三百年戦争』江戸は意外と治安が悪い?
2016年10月18日火附盗賊改といえば、池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』を思い浮かべる人も多いであろう。特にテレビドラマで中村吉右衛門が演じる長谷川平蔵が…more
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『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』最近、再び増殖中
本書には昭和初期から終戦までに出版された、当時の「日本スゴイ」本の中から「日本主義」「礼儀」「勤労」など、現代にも通ずる日本礼讃キー…more
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『それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』
2016年6月30日加藤陽子さんの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、2010年度の第九回小林秀雄賞の受賞作です。その時に選考委員だった私は、半ば…more
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埋もれた歴史の謎を解く『漂流の島 江戸時代の鳥島漂流民たちを追う』
2016年6月27日鳥島は「漂流の島」でもある。ここには記録に残るだけで17世紀後半から幕末にかけて累計約100人もの男たちが漂着している。練馬区の10…more
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『古代東アジアの女帝』
本書は、推古から持統までのわが国の女帝たちと、新羅の善徳、真徳女帝、唐の武則天、都合9名の7世紀に輝いた女帝の鮮烈な生涯を掘り起こし…more
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『大学でまなぶ日本の歴史』そうだったのか!が次々に
2016年4月24日各章ごとに末尾に参考文献が挙げられ、巻末にはおすすめの年表や歴史辞典、一般教養から専門的な研究に取り組むときに参考になる本も紹介され…more
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『マーケット進化論』不完全さと向き合った人々の物語
日本の市場経済はどのように形成され、進化してきたか? その洗練のプロセスを、律令時代にまでさかのぼって解き明かしていく本である。more
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失敗の本質ーエネルギー版『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』
絶妙なタイミングで、過去の日本のエネルギー問題を振り返る本書が発刊された。今や「エネルギー界の池上彰」と称されるエネルギー専門家によ…more