日本史
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生きて帰らなければなりません、絵を描くために『無言館――戦没画学生たちの青春』
かれらは生きたかったにちがいない。生きて絵を描きたかったにちがいない。そうした思いが何十点も集まれば、きっと何か、ぼくたちの想像をこ…more
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『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行 』
2018年11月3日「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行 (新潮文庫) 作者:関 裕二 出版社:新潮社 発売日:2018-10-27 …more
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『江戸の目明し』時代劇のファンタジーを吹き飛ばす
2018年9月24日ある意味「時代劇のファンタジー」をことごとく吹き飛ばすのが本書なのだが、読んでいくうちに「江戸」という町の生々しい息遣いが伝わってき…more
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『失われゆく日本 黒船時代の技法で撮る』縄文時代から受け継がれてきた知恵にこそ、現代の問題を解決するヒントがある
"今の日本の迷走ぶりは、「明治維新後の日本」と「第二次大戦敗戦後の日本」という、国策によって作られた二つの人工的な「日本」が、日本古…more
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『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』 未来を知らない十二月八日の言葉
2018年8月9日意表を突かれた。企画も内容も構成も、見事という他ない本だ。毎年、終戦の日にむけて様々な本が出版されるが、とりわけ異彩を放つ本である。…more
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『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』
2018年7月31日城戸さんは、中国残留孤児だった父親の半生と、自身の中国留学体験と、元・中国残留孤児たちによる国家賠償を求めての裁判闘争を、すべてこの…more
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武士は戦さでポニーを駆る 『武士の日本史』
2018年7月9日日本史学界の最新の武士像は、ステレオタイプの報道や安直な時代劇で刷り込まれた「武の国プロパガンダ」のメッキをバリバリとはがす。その爽…more
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『消された信仰「最後のかくれキリシタン」-長崎・生月島の人々』世界遺産から黙殺された人々
2018年7月5日"一時の熱狂的なブームは去ったとはいえ、世界遺産への登録実現は、観光客を呼びたい地方自治体にとっては悲願だろう。今回も2015年の申…more
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『ロマンで古代史は読み解けない』科学者が古代史を研究するとこうなった!
2018年6月16日古代史=神話というイメージが拭えない。確かにロマンあふれる物語だが、真実ではないだろう。だが日本には『古事記』や『日本書紀』という過…more
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目からうろこの対談本『明治維新とは何だったのか』
2018年5月29日歴史というものは、常に勝者が作ってきたものである。勝てば官軍負ければ賊軍という言葉にある通り、戦いに勝った側が自身の正当性を主張する…more
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日本の原子力政策のドラマが詰まった『電力と政治』
新電力として期待されていた原子力はどのように日本に導入されたのか。導入を進めた政治家・官僚・企業家はどのように絡み合って大きなうねり…more
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『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』面白い本を読んだら、誰かと話したい!
幅広い選書と奥深い視点で、早くも話題になっている『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』。先日、東京堂書店 神田神保町店で…more
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『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』ああ、僕に時間がもう少しあれば、このような1対1のゼミを受講してみたい
本書は2人の尖った個性がお互いに本を選んで3か月に1回、その本について縦横に語り合った対談集である。選ばれた本も秀逸で、2人の対談も…more
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『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』スタンダードの求心力と辺境の遠心力
本書に収められている読書会は、人選の段階で成功が約束されていたとも言えるだろう。世界の辺境を主戦場とするノンフィクション作家・高野秀…more
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『「日本の伝統」の正体』著者インタビュー
2018年2月8日柏書房に赴き、著者の藤井青銅さんにインタビューを行った。作家・脚本家・放送作家とマルチに活躍し、いっこく堂や伊集院光、オードリーとい…more