人物
-
『エカチェリーナ大帝(上下): ある女の肖像』by 出口 治明
もう35年ほど昔のことになるだろうか、アンリ・トロワイヤの「女帝エカテリーナ」を読んだのは。トロワイヤのペンの力に魅せられて、「大帝…more
-
『天人 深代惇郎と新聞の時代』新聞が好きでたまらない連中が新聞をつくっていた
深代は、社の内外、国内外を問わず、実に人とよく付き合っていた。天声人語を書く日々の中でも、寸暇を割いて人と会っていた。横浜支局勤務に…more
-
『10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡』沖縄版、杉原千畝
胸が熱くなる一冊だ。戦後最後の沖縄県知事、島田叡。戦況が悪化する最中に沖縄県知事に就任し、沖縄戦にて戦争被害を最小限に食い止めるべく…more
-
『おだまり、ローズ』by 出口 治明
とても面白い本だ。「事実は小説より奇なり」という格言が本当によく実感できる。ロンドンに駐在していた時、日本から賓客が来られたら、よく…more
-
世界は「なりすまし」で溢れている!『詐欺と詐称の大百科』
"「なりすまし」というと、ツイッターのなりすましアカウントに釣られて真に受けてしまい、ちょいと恥ずかしい思いをする、というのは今やよ…more
-
ノンフィクション好きなら必読!『ジャーナリズムの現場から』
"『メルトダウン』などの作品で知られる大鹿靖明が、10人のジャーナリストをインタビューし、まとめられた作品。人選のセンスの良さに思わ…more
-
『ツタンカーメン 死後の奇妙な物語』 誰がツタンカーメンを殺したか?
"遺伝学の博士号と科学ジャーナリストとしてのキャリアを武器に真実のツタンカーメン像に迫ろうと考えた著者は、世界で最も有名なファラオが…more
-
『大富豪破天荒伝説 Best100』新刊超速レビュー
巨額の資産を持つ人のことを人々は大富豪と呼ぶ。大富豪は金の力で歴史をも動かす。秦の始皇帝が中国統一を成し遂げられたのも、宗教革命が起…more
-
『祖父はアーモン・ゲート』虐殺者と家族の葛藤
映画『シンドラーのリスト』を見た人は覚えているだろう。プワショフの強制収容所でユダヤ人を無慈悲に殺す所長の姿を。彼はシンドラーの友…more
-
『泡沫候補 彼らはなぜ立候補するのか』現代のドン・キホーテたち
いわゆる泡沫候補と呼ばれるような人たちは、当選する見込みがほとんどないにもかかわらず、なぜ彼らは立候補するのか?その派手なパフォーマ…more
-
『国と世紀を変えた愛』by 出口 治明
タイトルは正確ではない。なぜなら、「張学良と宋美齢、66年目の告白」と副題にあるが、本書はこの2人のことを主として書いた本ではないか…more
-
『反骨の公務員、町をみがく』故きを温ね新しきを知る
住民の側にたちつづけた公務員として、岡田には大切にしていた信念があった。それは“二足の草鞋をはくこと”。役場の制度の中でしか動けない…more
-
『日本のヴァイオリン王』激動の時代を駆けた名職人
明治から大正、昭和にかけての日本で、ヴァイオリンを広く普及させた1人の職人がいた。歴史の波に揉まれながら激動の時代を駆け抜けた彼の波…more
-
『辻静雄』を知っていますか? 新刊超速レビュー
2014年7月18日グルメという言葉が根付いた頃、後に直木賞を受賞する海老沢泰久が書いた『美味礼賛』を読んだ。辻がなくなる少し前に出版されている。面白か…more
-
『「枕草子」の歴史学 春は曙の謎を解く』by 出口 治明
2014年7月15日本が本を呼ぶ、とでもいうのだろうか。「源氏物語」に引かれて、面白い「枕草子」に出会った。内大臣が当時としては貴重な紙を一条天皇と中宮…more