社会
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『東京ルポルタージュ』東京の「いま」がわかる31の物語
2021年12月16日"今年は異常な年だった。いや、昨年に続いて、というべきかもしれない。 「あっという間に年末ですね」「なんだか1年が終わる手応えがな…more
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『死体格差 異状死17万人の衝撃』異状死体解剖率は1割程度 日本の死因究明が抱える問題
2021年12月11日"本書は、海外では8割近い国もある解剖率が1割程度にとどまる日本の現実や、国内でも死ぬ場所によって解剖されるかどうかが決まる地域間格…more
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『四国辺土』現代の草遍路に密着した比類なきルポ
弘法大師(空海)ゆかりの四国八十八箇所の札所を回る遍路は、現在年間20万人ほどいるという。ほとんどはバスや車を利用して回るカジュアル…more
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『筑紫哲也「NEWS23」とその時代』かつてジャーナリズムが元気だった時代があった
"かつて『筑紫哲也NEWS23』という番組があった。1989年10月2日から2008年3月28日まで、TBS系列で平日の23時から放…more
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『ネイビーシールズ 特殊作戦に捧げた人生』伝説の軍人の回想録 歴史の裏で何があったのか
2021年11月27日本書の著者ウィリアム・H・マクレイヴンは、何を隠そう、ビン・ラーディンを捕縛・殺害するための「ネプチューンの三叉矛」作戦で司令官を務…more
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『何もしない』注意経済の奴隷となった現代人に覚醒を促す一冊
2021年11月20日私たちは「注意経済」の網で覆われた社会に生きている。「人々の注意」というリソースから、経済的利益を生むシステム。本書はそんな注意経済…more
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英国コメディアンによる『税金の世界史』
ムズかしい問題に分かりやすい切り口を与えてくれるのは、『歴史』だ。本書をおすすめするのは、税金というムズかしく時代や国によって違う制…more
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『「非モテ」からはじめる男性学』身近なヒエラルキーと支配
"「非モテ研」というものがあるらしい。正確には「ぼくらの非モテ研究会」という名前で、いわゆるモテ講座ではなく「非モテで悩んでいる人」…more
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『東京の生活史』『都会の異界 東京23区の島に暮らす』『東京23区×格差と階級』暮らす人にとっての東京
2021年11月14日五輪の話題もようやく落ち着いた。会場となった大都市「東京」の実像について、考えてみるのも良いだろう。住みやすさ暮らしやすさはライフス…more
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『アメリカンビレッジの夜 基地の町・沖縄に生きる女たち』相反と親和、葛藤の物語
日本にある米軍基地の約70%が沖縄本島に集中している。1945年から存在の賛否は続いているがアメリカ人と地元民との間では独特の生活と…more
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『金融庁戦記』「霞が関のジローラモ」の事件簿
"本書の主人公は、「霞が関のジローラモ」と呼ばれた異色の官僚である。ジムで鍛えた厚い胸板の上に派手なストライプ柄やカラフルな色のシャ…more
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『差別はたいてい悪意のない人がする』特権という厄介で見えにくいことを考える
差別はつねに、差別によって不利益をこうむる側の話である。差別のおかげで知らぬうちにメリットを得る側の人が、自ら立ち上がって差別を語る…more
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選挙はこんなにも面白い!『コロナ時代の選挙漫遊記』
2021年10月25日本書はコロナ禍のもとで行われた全国15の選挙の現場に足を運んだルポルタージュである。著者に言わせると、選挙の現場に「ハズレ」はないと…more
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この人を見よ!『修羅の花 山口組トップから伝説の経済ヤクザの息子までが素顔を見せた』
ただの「ヤクザ本」では、まったくない。13歳でストリートチルドレンになり、奇病に二度の癌、4度結婚離婚、という数奇な運命を経て、いま…more
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『ノーベル文学賞が消えた日』世界でいちばん有名な文学賞をめぐる醜聞
"ある出来事が、後に振り返った時にあらためて歴史の大きな変わり目だったと気づくことがある。2017年10月5日という日付も、そのよう…more