社会
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『21世紀の自由論』自由と不自由と非自由と
2015年6月15日『21世紀の自由論』は、ジャーナリストの佐々木俊尚氏が、政治哲学の「これまで」と「これから」を、社会の変容という観点から論じた一冊で…more
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『格差の世界経済史』 姓で読み解く階級社会の不都合な真実
" 姓を手がかりに、歴史に埋もれたビッグデータを掘り起こした著者は、残酷な現実を突きつける。 ”基盤的な、または相対的な社会的流動…more
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『女装して、一年間暮らしてみました。』マッチョな俺に、さようなら
2015年6月10日"「変態!」「目立ちたがり屋!」突然のカミングアウトに著者の妻は罵る。罵りまくる。驚きは隠せないだろう。楽しい外食中に夫から「ガータ…more
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『S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ』語り、それ自体が都市であるような
2015年5月25日中心の束縛、アイデンティティの拘束から解放された、今のニーズを追求し古いものを捨て去る現代的な都市を「ジェネリック・シティ」と名づけ…more
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『キム・フィルビー かくも親密な裏切り』 20世紀最悪のスパイは友情を武器にした
"キム・フィルビーはすべてを手にしていた。英国上流階級出身、ケンブリッジ大学卒業、愛する妻子と多くの気が置けない友人。仕事においても…more
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『ジハーディストのベールをかぶった私』IS幹部にプロポーズされた女性ジャーナリストの話
2015年5月21日本書はあるフランス人女性ジャーナリストが約1ヶ月間にわたって、IS幹部と直接やり取りを行った時の取材記録である。やり取りされた時期は…more
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中国権力中枢の最深部に迫る『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』
2015年5月19日これは凄い本だ。大手新聞紙の発行部数が下落し始めて久しいが、本書で描かれるような記者の情報収集能力の高さを目の当たりにすると、新聞社…more
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『ローラ・ブッシュ自伝 脚光の舞台裏』 アメリカでもっとも愛されたファーストレディ
500ページ二段組み。ひさびさにガッツリ読み応えのある自伝である。2001年から8年間、第43代アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシ…more
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『東京都セレブ区福祉部』普段見えない世界
活気あり華やかなイメージある渋谷区であるが、区として大きな問題を抱えている。そして、その問題とは、「セレブ区」という響きから想像され…more
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まるで空の劇場『ハイジャック犯は空の彼方に何を夢見たのか』
2015年5月5日飛行機に乗り込む前の厳重な手荷物検査は今となっては当たり前の光景となった。テロリストに乗っ取られて、飛行機丸ごとどこかに突っ込まれて…more
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『気候カジノ』気候変動を経済学から考える
2015年4月30日地球温暖化あるいは気候変動。日々ニュースを騒がせるトピックであり、関連する書籍もたくさん出版されているにも関わらず、これほど良書に巡…more
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『「衝動」に支配される世界—我慢しない消費者が社会を食いつくす』衝動をコントロールする為に
2015年4月25日高額な薬であっても延命効果が少しでもあるならば自宅を担保に入れてでもすがりたくなる。政治家はビッグデータを駆使して、本来必要な政策提…more
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『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀 そして世界の警察はいなくなった』
2015年4月24日本書はスティーブンズ氏の初の著作である。オバマ政権の誕生以来、アメリカは内向きの外交政策を展開しているが、それによって生し…more
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『ルポ 居所不明児童』 消えた2万4000人の子どもたち
2015年4月20日383人。2014年の所在が分からない小学生と中学生の数だ。文部科学省では「居所不明児童」と呼び、居場所もわからず、就学の確認もでき…more