ビジネス
-
『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記 こうして私は職業的な「死」を迎えた』げに恐ろしき、出版界の裏事情を綴る真摯な暴露本
本書は、ベストセラー『7つの習慣 最優先事項』の訳で一躍売れっ子翻訳家になった著者が、出版社との様々なトラブルを経て業界に背を向けるまでの顛末を綴った、げに恐ろしきドキュメントだ。驚くことに、名前こそ伏せてあるが、理不尽な目に遭わされた出版社……more
-
『ワイズカンパニー 知識創造から知識実践への新しいモデル』知識創造から「知恵」へ、人間中心経営への進化
2020年10月31日本書は、経営学者の野中郁次郎と竹内弘高による世界的ベストセラー『知識創造企業』の四半世紀ぶりの続編である。ナレッジマネジメント分野では最も重要な文献の1つとされるこの前著では、新しい組織的知識がSECI(セキ)(共同化 Socializati……more
-
『Learn or Die 死ぬ気で学べ』最先端AI企業の挑戦
日本最大のユニコーン企業であるPreferredNetworks社。「噂には聞くがいまいち何をしているのかよく分からない会社」と言われる同社の内幕を明かす初の書だ。…more
-
『誇りある金融 バリュー・ベース・バンキングの核心』「価値」を大切にする新しい金融のあり方とは
2020年08月22日本書の冒頭で、思想家チャールズ・アイゼンシュタインの、「バンカーとは、おカネを美しく使う人を探してくる人のことをいう」(『聖なる経済学』)という言葉が紹介されている。本書のタイトルである「誇りある金融」とは、こういう金融のことをいうのであろう……more
-
『直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍』白黒はっきりつける決断に
2020年08月10日タイトルが結論である。装丁は黒を背景に白文字、力強いフォント、白と黒を反転させた帯。脱線のない文章で、余計な虚飾もなく、淡々と展開される。表題の結論の骨格に、4人の経営者の物語で肉付けしていく。安藤百福、小倉昌男、本田宗一郎、西山彌太郎、それ……more
-
『Spotify 新しいコンテンツ王国の誕生』敵だらけのスタートアップが世界を変えるまでの新たな道
2020年08月01日今や巨人となったスタートアップ企業の成功譚ではあるのだが、不思議な読後感をもたらす一冊だ。世間知らずの大学生によるウェブサービスが世界中へ広がっていく爽快感もなければ、急成長に浮かれて失敗するお茶目さもない。例えるなら、人気ファンタジードラマ……more
-
今年のNo.1ビジネス書はこれで決まり!?『ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか』
2020年07月29日もしかすると本書は20年代を代表する企業の経営について書かれた初めての本になるかもしれない。まだ7月だが今年のベストビジネス書はこの本で決まり?と言ってもいいくらい素晴らしい本だった。小売業で働く人は必読の1冊である。いまや日本を代表する……more