東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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『聖❤尼さん 「クリスチャン」と「僧侶女子」が結婚したら』夫婦で綴る笑いと涙の異文化体験
2017年12月24日露の団姫が運命の出会いをした相手が、太神楽曲芸師の豊来大治朗。だが彼はクリスチャン。僧侶はキリスト教徒と結婚できるのか。本書はお互い…more
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『ぼくは13歳、任務は自爆テロ』日本人の若者が模索するテロリストからの脱却
2017年12月6日テロが起こるのは違う世界の話だと思っていたのだが、ここ数年、そうとは言えなくなってきている。つい先ごろも、ロンドンで爆発のあった地下…more
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白いご飯は味がないから苦手?!『残念和食にもワケがある』
"データの基本となる「食ドライブ調査」とは何か。 調査対象は1960年以降に生まれた、首都圏に在住する、子どもを持つ家庭の主婦であ…more
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『だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人』日本社会の持つ偏見のるつぼ
2017年11月6日今回の舞台はタイのバンコク。経済発展は著しいが、2014年に何度目かの軍事クーデターが起こったように安全な国とは言い難い。ここに日本…more
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『こわいもの知らずの病理学講座』情報の洪水に溺れる前に
2017年10月6日本書は医学部の基礎的教科書を下敷きに、細胞とは何かから始まり、細胞が集まった組織、組織が集まった臓器の成り立ちや損傷、死を踏まえ、血…more
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『幻の黒船カレーを追え』酔狂な研究家はイギリスへ旅立った!
2017年9月18日"男の料理の王様といえばカレーだ。市販のルーで簡単に作るところから始まり、ニンニクやショウガ、チョコレートやコーヒーを入れ始め、果て…more
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ドキュメンタリ映画『おクジラさま~ふたつの正義の物語』を更に詳しく
2017年9月6日著者はニューヨーク在住の映画監督でプロデューサー。アメリカでこの問題が騒がれていた当時、初の映画作品『ハーブ&ドロシー』を制作中だっ…more
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『水を石油に変える人 山本五十六、不覚の一瞬』稀代の詐欺師、暗躍の戦争裏史
2017年8月6日昭和14年1月の深夜、霞が関の海軍省の地下の一角では、なにやら怪しげな実験が進行していた。「水からガソリン」をつくるというこの実証実…more
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『銀座の夜の神話たち 1万8250日の物語』「文壇バー」の50年
2017年7月6日この本には、夜な夜な楽しい時間を過ごした小説家や漫画家、画家、写真家、プロスポーツ選手とキラ星のようなスターたちの思い出が綴られてい…more
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『復刻版ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本』小泉八雲のこだわりを堪能せよ!
2017年6月16日来日する以前、ハーンはアメリカで新聞記者として活躍する傍ら、物語やエッセイなども精力的に執筆していた。本書もその中の一冊で、10年間…more
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『裁判所の正体 法服を着た役人たち』司法への信頼がガラガラと…。
2017年6月6日本書は「文庫X」として大ヒットとなった『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮文庫)の著者、清水潔が、元裁…more
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『ある日うっかりPTA』誰もが知っているつもりで、じつは分かってなかった別世界
2017年5月26日子どものいない者、あるいは遠い昔に子育てを終えた人からすると、PTAは秘密結社のように見える。子を人質にとられた親が、学校と教育委員…more