東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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苛烈な暴君か、有能な君主か 『人間・始皇帝』
秦の始皇帝とはどんな人だったのか。紀元前259年に生まれ13歳で秦王に即位、39歳で天下を統一して49歳で亡くなる。「最初の皇帝」を…more
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『ダンスチーム ラブジャンクス』笑顔の天使たちが踊るとき
2015年3月22日、「世界ダウン症の日」が制定されてから10年目の記念日に「ONE+LOVE WORLD」というイベントが、かめあ…more
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『動物翻訳家』動物たちが幸せに暮らせるように
読み始めると小学校の時、夢中になったドリトル先生を思い出し、時間を忘れてしまった。図鑑を見ながら憧れていた動物園の飼育員。この本の中…more
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『ぼくらの哀しき超兵器』夢と気合と、ほんの少しの科学をまぶして
"最初は素手で殴り合っていた喧嘩が、やがて棒や剣のような武器を持ち、飛び道具を作りはじめ、すべての人を焼き殺すような兵器が作られるよ…more
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『介護民俗学へようこそ!』介護現場でフィールドワーク!長生きしたくなる施設とは?
"前作『驚きの介護民俗学』(医学書院)読んだ衝撃はとても大きかった。 民俗学者である著者が、新たに選んだ仕事の場所は老人ホーム…more
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HONZで読む「第二次世界大戦」
2011年7月から始まったHONZでは、第二次世界大戦関係の本をたくさん取り上げてきた。終戦70周年の記念に、この4年間で紹介してき…more
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『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』少女たちを守れない社会に、未来などない!
本書は6組の被害者である母娘の日常と症状を、詳細に報告したルポルタージュである。マスコミの報道で映像を見た人も多いだろうが、彼女たち…more
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【HONZ 4th Anniversary企画】2015上半期私のもっとも〇〇〇な1冊&夏休みに読む本 その2
2015年7月20日さて1学期が終わり、いよいよ長い夏休みに突入です。HONZでは学生の峰尾以外は社会人なので、そうそう長期休暇は取れませんが、それでも…more
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【HONZ 4th Anniversary 企画】 2015上半期 私のもっとも〇〇〇な1冊 & 夏休みに読む本 その1
2015年7月16日"HONZ創立4周年記念及び夏休み突入企画として、7月12日(日)14:00~ d-labo二子玉川でイベントを行いました。 観客…more
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『十字路が見える』 女よ、葉巻より大事にされたかったら、煙になって消えてみろ
2015年7月6日"男の人生は、十字路の連続である。 右へ行くか左をとるか、それとも真っ直ぐに進むか。君はいま、十字路に立っているかね。つらいものと…more
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『キャパの十字架』の姉妹編 『キャパへの追走』
キャパの評伝を翻訳し、彼の出世作となった「崩れ落ちる兵士」に疑問を抱いていた沢木耕太郎は、「旅するカメラマン」であったキャパの足跡を…more
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定員に達しました→【イベント告知】夏休みにはこれを読め!! ~HONZがおすすめする2015上半期ベストノンフィクション~ 開催決定!
2015年6月23日気が付けば2015年も半年が過ぎ、もうそこまで夏休みが迫っています。このあたりで上半期を振り返ってみようではないか、とHONZメンバ…more
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『夢へ翔けて』 踊ることは生きること
1995年、西アフリカ・シェラレオネ生まれのミケーラは内戦で両親をなくした少女。アメリカ人に養子として引き取られ、世界的なバレリーナ…more
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『小林カツ代と栗原はるみ』『このレシピがすごい!』どちらも夜中に読んじゃいけません!
2015年6月6日クックパッドの普及のすごさを思い知るのは、夕方のスーパーでのことだ。タイムセールの野菜と魚と肉を手に入れ、スマホで材料の名前を入れて…more
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『ローラ・ブッシュ自伝 脚光の舞台裏』 アメリカでもっとも愛されたファーストレディ
500ページ二段組み。ひさびさにガッツリ読み応えのある自伝である。2001年から8年間、第43代アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシ…more