村上 浩
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『失われてゆく、我々の内なる細菌』 ピロリ菌だって役に立つ?
" 近年の医学の進歩は、人類に多くの幸福をもたらした。1850年のアメリカでは4人に1人の赤ん坊が1歳の誕生日を迎えることができなか…more
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『分子レベルで見た触媒の働き 反応はなぜ速く進むのか』 見えない世界が、未来を変える
2015年7月2日"本書では、触媒を用いた化学反応を「原子・分子のレベルでどうなっているか」を理解することを目指している。前半部分では化学反応を考えて…more
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『宇宙を創るダークマター』 この世はダークでできている
2015年6月22日"本書はダークマターの専門家であるミシガン大学教授の著者キャサリン・フリースが、科学者達がこの100年間どのように競い合いながら宇宙…more
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『格差の世界経済史』 姓で読み解く階級社会の不都合な真実
" 姓を手がかりに、歴史に埋もれたビッグデータを掘り起こした著者は、残酷な現実を突きつける。 ”基盤的な、または相対的な社会的流動…more
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『なぜ人類のIQは上がり続けているのか? 人種、性別、老化と知能指数』 知能の謎に迫る!
2015年6月2日"政治哲学を専門としていた著者ジェームズ・R・フリンは1980年代に発表した論文で、アメリカをはじめとする工業国で、時代とともにIQ…more
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『キム・フィルビー かくも親密な裏切り』 20世紀最悪のスパイは友情を武器にした
"キム・フィルビーはすべてを手にしていた。英国上流階級出身、ケンブリッジ大学卒業、愛する妻子と多くの気が置けない友人。仕事においても…more
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『キューバ危機 ミラー・イメージングの罠』 誰も望まない核戦争が、なぜ現実の恐怖になったのか
2015年5月12日"1962年10月15日から10月28日は、史上もっとも人類滅亡の危機が高まった13日間だった。なにしろ、アメリカとソ連という超大国…more
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『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』 本質にいたる思考
" コンテンツとはそもそも何なのか、クリエイターはどのようにコンテンツを生み出しているのか、1億総クリエイター時代にコンテンツはいか…more
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『6度目の大絶滅』で人類も絶滅するのか?
アマゾンの熱帯雨林、アンデスの高地など世界のいたるところで、多くの生物種が絶滅している。ただし、ダーウィンの自然淘汰説からも分かるよ…more
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『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋
本書は、恐るべきマラリアと人類の50万年にも及ぶ闘いの記録である。本書を読めば、人類が築きあげてきた歴史がいかにマラリアに影響を受け…more
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『原爆を盗め!』 天才科学者・ソ連のスパイ・決死の秘密作戦
"本書では、ヨーロッパでのナチス・ドイツと連合国軍の攻防戦、アメリカ中の天才が総力をあげて原爆開発へ取り組んだマンハッタン計画、さら…more
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『メガ! 巨大技術の現場へ、ゴー』刊行記念イベントレポート
2015年3月3日HONZ代表・成毛眞による技術探訪記『メガ! 巨大技術の現場へ、ゴー』の刊行記念として、「成毛眞の技術探検」の担当編集者でもあった東…more
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『無人暗殺機 ドローンの誕生』 ドローンは戦争を変え、そして世界を変える
長年にわたって軍事関連取材を行ってきた著者は、先ずドローンがどのような技術革新の末に産声を上げたのかを明らかにしていく。最初の一歩を…more
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『暴力の人類史』 人類史上もっとも平和な時代
ピンカーは人類の暴力の歴史を大量の統計データとともに振り返る。本書が上下で1,300ページ超という並外れたボリュームなのは、並外れた…more
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『恋する文化人類学者』 人は文化人類学者に生まれるのではない、文化人類学者になるのだ
"人類学者がつづる本書の物語は、1つのカップルの愛の物語でありながら、異文化交流の物語でもある。プライベートな話題ではあるが、この本…more