仲野 徹
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/nakano/
ノンフィクション、とりわけ伝記が好き。それが昂じて専門誌に「なかのとおるの生命科学者の伝記を読む」を連載。単行本(学研メディカル秀潤社)として上梓したところ、成毛代表の目にとまりHONZに参加。書籍購入費の抑制、および、仕事と飲酒と読書のバランスとれた鼎立、が永遠の課題。
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いざ萌えん、エロスしたたる『官能植物』
2017年5月14日あなたは植物にエロスを見出したことがおありだろうか?あるのなら、この本の魅力をすでにご存じなのだから、読めばますます植物官能の深みに…more
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行かなくてもいいくらいに解説されてるけど、やっぱり行きたくなってしまう『国立科学博物館のひみつ 地球館探検編』
2017年4月15日日本を代表する国立科学博物館の地球館をHONZ代表・成毛眞が探検する。面白くないはずがない。熱帯雨林の虫とクモ、ミンククジラの寄生虫…more
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みんな”フベンエキ”に生きようぜ!とは思うものの、『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想』って、なんぼなんでもタイトル長すぎるやろ
2017年4月14日不便益と書いてフベンエキ、聞き慣れない言葉である。便をしなかったら益がある、という話ではない。あたりまえか。便利は益をもたらすが、「…more
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お師匠さん、待ってましたっ!『文楽・六代豊竹呂太夫 五感のかなたへ』ひたすらに
2017年4月8日この春、襲名披露をおこなう六代豊竹呂太夫の伝記である。その赤裸々な人生の告白に、呂太夫師匠を知らない人にも、文楽を知らない人にも、間…more
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まいったかっ!大阪にはこんなおもろい大学あるんやぞ『教えて! 学長先生-近大学長「常識破りの大学解体新書」』
今をときめく近大、近畿大学の本である。関西圏以外で近大の知名度と評価はどれくらいなのだろう。しかし、いまや、いくつもの指標で、押しも…more
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豊かなる死語の世界がよみがえる 『俗語発掘記 消えたことば辞典』
2017年2月14日俗語、それも使われなくなった俗語が五十音順に百個あまり並べられている。リストアップされた百あまりの言葉だけでなく、それと同じような意…more
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凡人、天才に学ぶ 『世界天才紀行 ソクラテスからスティーブ・ジョブズまで』
天才とは何だろう? 一般的には「とくに創造的活動において発揮される、すぐれた知的才能」と定義されている。『優生学』を打ち立てたフラン…more
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むっちゃいけてまっせぇ~ 『マンガ 超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義』
2016年12月25日あの『超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義』がマンガになって超パワーアップ。マンガ化を担当したのは、な…more
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全米が泣いた!そのあざやかな生きざまに 『いま、希望を語ろう 末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」 』
2016年12月14日誰もがうらやむような経歴を持つ若き脳神経外科医が、不治の肺がんとの診断をうけた。それまでに学んできた哲学と医学を最大限に活かし、自ら…more
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慟哭のノンフィクション 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』
2016年12月9日2007年におきた『名古屋闇サイト殺人事件』は、ネットで知り合った見知らぬ同士がおこした事件であったこと、まったく面識のない女性が帰…more
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ウンコのうんちく、てんこ盛り 『トイレ 排泄の空間から見る日本の文化と歴史』
2016年11月14日はばかりと呼ばれることがあるほどに、口にすることが憚られがちなトイレである。毎日かならずお世話になるにもかかわらず失礼なことだ。その…more
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あなたも知りたくないですか? 『医者とはどういう職業か』
2016年10月14日医業を営んでいるわけではないけれど、医学部で教える身として、医者関係の本はけっこう手に取ることが多い。しかし、残念ながら、どう考えて…more
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『夢の新エネルギー「人工光合成」とは何か』がわかる! ホントにわかる!!
2016年9月14日光合成というのは、植物や藻類、シアノバクテリウムといった細菌が持っている、光をエネルギーにして水と二酸化炭素から炭水化物と酸素を作る…more
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人生観が、そして人生が変わる 『死すべき定め
死にゆく人に何ができるか』2016年8月14日人間にとってただ一つ確実なことは、いずれ死ぬということだけだ。しかし、いつ死ぬのか、どのように死ぬのかはわからない。年老いて不自由に…more