HONZ記事
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『降伏の記録』死へ向かう夫へのメッセージ
2017年11月20日「降伏の記録」という文章は、死へ向かう夫へのメッセージになっている。最終的に植本一子が辿りついたのは、夫と自分とは個と個の関係である…more
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今週のいただきもの:2017年11月12日週
2017年11月18日Rの付く月の楽しみといえば、牡蠣ですね。逆に、5〜8月に牡蠣を食べはなかったのは、冷蔵で海から消費地まで輸送ができなかったから。これ…more
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白いご飯は味がないから苦手?!『残念和食にもワケがある』
"データの基本となる「食ドライブ調査」とは何か。 調査対象は1960年以降に生まれた、首都圏に在住する、子どもを持つ家庭の主婦であ…more
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みんな違って、みんないい! それが『すし』だ。
2017年11月13日全国のさまざま「すし」80品をとりあげた力作登場! すべて実物の写真と、本気でつくれるレシピ付きというのだから恐れ入るしかない。その…more
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『サルは大西洋を渡った──奇跡的な航海が生んだ進化史』 大海原という障壁を越えて進出する生物たち
本書が挑んでいる問題は、世界における生物の不連続分布である。世界地図と各地に生息する生物を思い浮かべてほしい。大西洋を挟んで、サルは…more
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今週のいただきもの:2017年11月5日週
2017年11月11日地元、横浜の大さん橋に行ってきました。国内外の大型客船が寄港する客船ターミナルで、屋上は天然芝とウッドデッキになっています。カフェや…more
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『全員死刑』父も母も兄も弟も死刑確定
2017年11月10日2010年11月に刊行された『我が一家全員死刑』(コアマガジン、後にコア新書で再刊)は衝撃的な一冊であった。「人は見た目が9割」なら…more
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『幻の惑星ヴァルカン』 それはいかにして「発見」され、いかにして葬り去られたのか
ヴァルカンはその生い立ちからして冥王星とは異なっている。というのも、そもそもそんな星は存在すらしていなかったからだ。では、存在しない…more
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『レッド・プラトーン 14時間の死闘』ある小隊の対タリバン攻防戦 濃密な描写による記録文学
読後感はひとこと「凄絶にして重厚な戦争映画を飽きることなく最後まで観てしまった」である。本書はアフガニスタンの一拠点における14時間…more
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Imagine there’s no cars. 『対岸のヴェネツィア』
2017年11月9日本書は、2011年に『ジーノの家』で講談社エッセイ賞、日本エッセイスト・クラブを受賞した凄腕の書き手、内田洋子の最新作である。『ジー…more
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『ヒトラーの原爆開発を阻止せよ! “冬の要塞”ヴェモルク重水工場破壊工作』戦記物では収まらない大作!!
本書は第二次世界大戦のさなか重水をめぐり行われた連合国とナチスとの攻防に脚光を当てた作品だ。舞台はノルウェーのオスロ西方にあるテレ…more
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『麿赤兒自伝』憂き世 戯れて候ふ
自伝とあるので敷居が高いように思えるが、全くそんなことはない。むしろ本書は、気軽に楽しめる喜劇エンターテインメンだ。喧嘩に明け暮れた…more