おすすめ本レビュー
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『ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影』イノベーションに突きつけられた、大きな課題
2017年2月6日生殖医療技術と遺伝子改変技術の目覚しい進展により、人類はすでに、自分たちの遺伝子を改変する時代に入っている。本書の「遺伝子改変は"ど…more
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『死にゆく患者と、どう話すか」医師・看護師のための超・実践的コミュニケーション論
本書は日赤医療センターで、進行がん、特に肺がんの治療を専門とする國頭英夫医師が、日本赤十字看護大学の1年生に行ったコミュニケーション…more
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なぜ薬物依存が減らないのか『ドラッグと分断社会アメリカ 神経科学者が語る「依存」の構造』
確かにコカインやマリファナといった薬物には"依存"はある。だが、世間一般に流布しているイメージは科学的に正確とは言い難いものだ。違法…more
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『わたしはこうして執事になった』なぜ「使用人」になるのか? 何が楽しみなのか?
2017年2月4日数年前にチャーチルの生家、ブレナムパレスに行ったことがある。その真ん中に屹立するのは200以上の部屋を持つまさにお城であり、その中で…more
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『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』失敗と、どのように向き合うのか?
『失敗の科学』というタイトルからは、直ちに「失敗学」を連想する。これは、『失敗学のすすめ』 で有名な東京大学の畑村洋太郎名誉教授が提…more
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『ブスの本懐』盛り込みすぎて、何のことだか分からなくしてしまえ!
2017年2月3日本書は、日頃タブー視されがちな「ブス」という言葉を、これでもかというほど盛り込んでいる。ブスという言葉を避けるのではなく必要以上に用…more
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『ブレイクスルーへの思考』と『つながる脳科学』で知の広大さと深遠さを堪能する
東大の異端児的存在である東京大学先端科学技術研究センター(先端研)に所属する11名の研究者へのインタビュー集だ。「これまでの大学の殻…more
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『オスとメスはどちらが得か?』モテるためには命をかけて戦う
2017年2月1日全ての生き物はオスでもメスでも恋をすることに命をかけている。そこに損得なんて野暮じゃないだろうか。特にこれから恋をする若者たちに読ん…more
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『方言萌え』SNSで加速する、方言コスプレとは何か?
2017年1月31日本書は地域に結びついた素の言葉である「方言」ではなく、テレビやラジオ、インターネットから地元のお土産物まで様々なコンテンツの中で加工…more
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『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か 』本当に恐れるべきなのは失望感
本書は、ポピュリズムの主張にはデモクラシーの理念そのものと重なる部分が多いと指摘する。事実、欧米のポピュリズム政党は、直接民主主義的…more
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『紀州のドン・ファン』美女4000人に30億円を貢いだ男
2016年2月、50歳年下の愛人に6000万円相当の金品を盗まれたとして著者はワイドショーの話題になった。週刊誌上でこれまで約400…more
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『昆虫たちの世渡り術 』恋をしたら昆虫のことを思い出してください
著者は昆虫の好きなところに「多様性」を挙げている。 昆虫を知る事で、世界は何倍にも大きくなる。侮れない昆虫の多様な魅力を存分に味わっ…more
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可笑しな、お菓子な、『おかしなパン』
2017年1月29日「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!」マリー・アントワネットが言ったとされる、この言葉は誰もが一度は耳にしたことがあるので…more
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どこまでを人に任せるべきか──『デジタルアポロ ―月を目指せ 人と機械の挑戦―』
2017年1月28日本書は「人と機械がアポロ計画においてどう役割分担をしたのか(そもそも人に役割はあるのか)」という観点から、計算機開発やエンジニアリン…more
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『寿命図鑑 生き物から宇宙まで万物の寿命をあつめた図鑑』ブラジャーの寿命は、本当に13ヶ月なのか?
"冒頭の「動物の寿命」からして、子どもにとっては衝撃的なようだ。ハツカネズミのかわいいイラストとともにいきなり「寿命1年」と出てくる…more