おすすめ本レビュー
-
『宇宙はなぜ「暗い」のか?』絵本にして科学推理小説
2017年2月27日優れた科学読み物は大人の絵本である。量子論や分子生物学などの先端科学は、専門用語を理解し、わずかな時間、記憶するだけでも素人にとって…more
-
『選択しないという選択 ビッグデータで変わる「自由」のかたち』とはいえ選択は終わらない
予測ショッピングに関する実験結果が本書で明らかにされている。そこで、若者世代が示した傾向は未来への予兆を表しており、Amazon D…more
-
『江戸の乳と子ども いのちをつなぐ』母乳神話は、どのように育まれてきたのか?
2017年2月24日意外にも「母乳」という言葉は近代になってからの言葉だという。子どもを産めば母乳が出るのは当たり前と思うかもしれないが、そんなことはな…more
-
『「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝』エロいものとエロくないものの両立は可能か?
2017年2月23日ジュニアという音からは、エロい匂いがしない。カンノウはエロい雰囲気だし、ましてやカンノウショウセツは絶対エロい。エロくないものとエロ…more
-
『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』で科学の基盤をより確かなものにする
2017年2月22日"世界は数字であふれている。政治家の支持率から健康食品が病気のリスクを下げる確率まで、ニュースや広告を介して、新たな数字が次々とわた…more
-
悪役になったのはここ最近『脂肪の歴史』
2017年2月19日原書房の“「食」の図書館”シリーズからの1冊である。バターやマーガリンといった食用脂肪の歴史を辿っていく。今では嫌われ者とされている…more
-
『言葉はこうして生き残った』「考える人」編集長が綴る知と魂!
2017年2月16日2017年2月15日の朝、「考える人」休刊のニュースをネットで見つけた。つい5日前にメルマガの最新号のコラム『「鈴木伸子『シブいビル…more
-
紙がない!どうしよう!?……安心してください、『葉っぱのぐそをはじめよう』
すべては、快適で自然にやさしい野ぐそのために。紹介されている植物は60種を超え、タンポポ、ヨモギ、コナラなど身近な野生植物から、カキ…more
-
トランプ政権の理論的支柱となる一冊『米中もし戦わば』
2017年2月15日2017年2月10日、日米首脳会談が実現し、両首脳は日米の友好関係を大々的にアピールした。米国のドナルド・トランプ新大統領にとって、…more
-
豊かなる死語の世界がよみがえる 『俗語発掘記 消えたことば辞典』
2017年2月14日俗語、それも使われなくなった俗語が五十音順に百個あまり並べられている。リストアップされた百あまりの言葉だけでなく、それと同じような意…more
-
『教養バカ』会話が通じない人へ
本書の最大の特徴は、教養バカ自体を知れることだ。世の中には教養本と呼ばれるジャンルもあり、それらとも大きく異なる。なぜなら教養を間違…more
-
『映画と本の意外な関係』メグ・ライアンのサンドイッチ
2017年2月9日本書を読んで、映画とともに過ごした20代を思い出した。私は、遅ればせながらAmazonプライムに登録し、スマホの通信容量をあげて、会…more
-
『プーチンの世界 「皇帝」になった工作員』プーチンに備わった6つのペルソナを読み解く
"ウラジミール・プーチンという政治家は多くの謎に包まれた男である。ユーラシア大陸にまたがる大国を長年にわたり統治し、欧米の価値観や政…more
-
『パスポート学』私が私であること、それを証明すること
2017年2月7日本は迷わず買うほうだが、それでも店頭だとパラパラとページをめくってみたり、少しだけ前書きや後書きを読んでみたりする。そんな中、表紙を…more
-
『フンボルトの冒険 自然という<生命の網>の発明』 多事多難な探検と、そこから芽生えたアイデアの数々
偉大な探検家にして傑出した博物学者。壮年の文豪ゲーテに再び情熱の火を点し、その著書によってダーウィンをビーグル号乗船へと促した男。ジ…more