おすすめ本レビュー
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『火あぶりにされたサンタクロース』12月25日の知的興奮
なぜキリスト教は12月25日をイエスの生誕祭に設定したのか。なぜ、クリスマスに贈り物をするようになったのか?なぜ、大人は子どもにサン…more
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『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』人間の卑劣さと高潔さを徹底して描き出す
2017年1月25日2007年8月24日、名古屋市内に在住の31歳の女性会社員、磯谷利恵さんが帰宅途中に男三人に拉致されて殺害され、岐阜県の山中に捨てら…more
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『ルポ 児童相談所 一時保護所から考える子ども支援』まずは知ること、当事者の声を知るための第一歩
2017年1月24日本書には児童虐待問題の根底にある貧困対策の不足や、児童福祉に対する予算の手薄についてのべつつ、いかに公平公正な処遇を子どもたちに保証…more
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『仁義の報復』腹心を惨殺された元ヤクザの親分が語る、埼玉愛犬家殺人事件の真実
2017年1月20日"この事件で特筆すべきは、被害者の4人の中にヤクザがいたことである。本書は腹心の子分を殺されたヤクザの元親分・高田耀山の回想記である…more
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読み物としても味わえる教科書『質的社会調査の方法』
2017年1月19日『断片的なものの社会学』の著者としても知られる社会学者の岸政彦氏と、2人の若手研究者が質的調査の手法についてまとめた一冊だ。マニュア…more
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『再起動 リブート 波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語』起業でもっとも大切な、たった一つのこと
2017年1月17日ビジネスマンの自叙伝のような本は殆ど読まないが、本書は素直に読むことが出来た。自分と著者の年齢が近いこともあり、同時代の様々な出来事…more
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『夫のちんぽが入らない』不通の私と、みんなの普通
2017年1月16日このタイトルだけに色物系かと思われるかもしれないが、奥深いメッセージが込められた、笑いあり涙ありの痛快エッセイである。冒頭、このよう…more
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『東大VS京大 入試文芸頂上決戦』国語の入試問題から、時代の流れが見えてくる
2017年1月15日"戦後教育がはじまった年から2016年の春までに、わが国の最高学府の2トップをなす東大と京大で出題された国語の入試問題を読んでみたと…more
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凡人、天才に学ぶ 『世界天才紀行 ソクラテスからスティーブ・ジョブズまで』
天才とは何だろう? 一般的には「とくに創造的活動において発揮される、すぐれた知的才能」と定義されている。『優生学』を打ち立てたフラン…more
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『ヒットの崩壊』聴取から体験へという大変化
音楽の受容形態が「聴取」から「体験」へと大きく変化したことで、コンテンツの創り手がより頭を悩ませるようになったのは、この「体験」の中…more
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南極で家を建てるには 『南極建築 1957-2016』
2017年1月13日地球上で、家を建てるのが大変な場所はどこだろう? ジャングル? 砂漠? ツンドラ? 南極や北極? 極地観測のために建てられた南極基地…more
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『教育劣位社会 教育費をめぐる世論の社会学』教育には税金を使いたくない日本人
2017年1月12日"自然科学分野で多くのノーベル賞受賞者を輩出し、公立中学校に通う生徒の7割以上が学習塾に通う日本を、著者は教育劣位社会と呼ぶ。それは…more
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『わたしと統合失調症 26人の当事者が語る発症のトリガー』リカバリーを生きるということ
2017年1月11日本書は26人の統合失調症当事者=「リカバリーを生きる人々」の体験談と、編者の精神科医・佐竹直子氏の解説により構成されている。本書の体…more
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20代の自分に読ませたい 『コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する』
2017年1月9日"本書の主張は力強い。「親の力で子どもの心に自信の水を満たせば、不登校は治る」と断言しているのである。しかも、その主張は実証研究に基…more