おすすめ本レビュー
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『師弟百景』「背中を見て覚えろ」はもう古い!?
「秘伝のタレ」というやつが嫌いである。テレビで飲食店が紹介される際によく耳にするが、あまりにいい加減だと感じる。鰻のタレも焼鳥のタレ…more
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『父ではありませんが 第三者として考える』「ではない当事者」の視点が気づかせてくれるもの
2023年3月31日「産まない人生を歩みたい」この思いを大っぴらに口にするのは憚られてきた。でもその「言いにくさ」の正体とは何なのか。 「父親ではない当…more
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『ワグネル プーチンの秘密軍隊』謎の軍隊に属した元傭兵の回想録
膨大な死傷者を出しつつウクライナで存在感を示したPMC(民間軍事会社)ワグネル。プーチンの秘密の軍隊ともいわれ、2014年のウクライ…more
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え~っ、二本足で走るネコ!?『タカシ 大丈夫な猫』
2023年3月27日二本足で立って走る猫がいるという話をネットで知った。ウソやろ…。即座に思い浮かんだのはもちろんあの猫である。往年の名作『じゃりン子チ…more
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Be water , My friend ! 『本屋で待つ』
2023年3月25日この数か月私は、本はどうあるべきか。本屋はどうあるべきか、ばかり考えている。取次に25年もいて、そんな問いに意味がないことはわかって…more
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『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』
2023年3月18日一見、ライトノベルを思わせるタイトルだが、本書は紛れもない実話である。ただし著者の半生は、まるでラノベの主人公のようにユニークだ。 …more
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楽しく読めて役に立つ!医者にかかる前に読んでおきたい『患者が知らない開業医の本音』
2023年2月28日開業医さんの生活ってどんなんやろ。近所の医院の前を通りかかった時、あるいは、ちょっとした病気でお世話になった時、ふと思ったことのある…more
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『巨大おけを絶やすな!日本の食文化を未来につなぐ』最後の桶屋に弟子入りし大桶作りを習う波乱万丈の奮闘記
日本酒、味噌、醤油。木の大桶で仕込む日本古来の伝統食材だ。 ここ数年、こだわりの食品を好む消費者が増え、ステンレスやホーローなど近代…more
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目覚めよ!麗しの”桶愛”に 『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』
「桶」である。はて、桶と聞いて何を思い浮かべられるだろう?ちょっと気になって広辞苑で調べてみた。こういうときはなんといっても電子辞書…more
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『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』情報社会の「災い」の構造を読み解く
東京五輪直前の猛バッシングを覚えている人も多いだろう。世間から指弾されたのは、国際的にもその音楽性を高く評価されていたミュージシャン…more
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『テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習』「暴力団博士」が調査する、共同体を成し、落伍者でも受容する商売人たちの貴重な回顧録
露天商――テキヤを暴力団と同一視するのは誤りである、と著者は力説する。犯罪社会学・社会病理学の研究員で、法務省委託の保護司としても活…more
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『武器としてのエネルギー地政学』エネルギーの超基本を徹底解説
日本でエネルギーがここまで話題になるのは2011年の東日本大震災以来だろうか。ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した天然ガス価格高騰…more
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『東京医大「不正入試」事件』特捜検察のシナリオ捜査が父と息子の人生を狂わせた
2023年2月14日人の記憶にはバイアスがある。「文部科学省汚職事件」と総称される一連の出来事の中で人々の記憶に今も残るのは、おそらく東京医科大学医学部…more
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富士山は「噴火スタンバイ状態」にあるのか!?『富士山はいつ噴火するのか』
新幹線で京都と東京を往復すると、晴れた日には三島駅の北側に富士山がよく見える。その中腹には大きな穴がポッカリと空いているが、江戸時代…more
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今週のいただきもの:2023年2月5日週
2023年2月11日春の七草の1つでもある「せり」は、若芽が「競り合う」ように一箇所で生育することから名付けられたそうです。旬の時期にスーパーで並んでい…more