おすすめ本レビュー
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音による宇宙史の記録──『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』
2016年6月25日本書『重力波は歌う:アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』は重力波発見に至る経緯、検出のための観測所を組みあげるため奮闘した…more
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『まちで闘う方法論 自己成長なくして、地域再生なし』 活性化とは「稼ぐこと」
2016年6月24日この本には、地域活動に一メンバーとして加わるところから、マネジャーとして参加者を率い、「活動」を「事業」にしていくための方法論まで、…more
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『TEAM OF TEAMS』 効率性から適応力へ、チェスプレーヤーから菜園主へ
2016年6月22日"2003年のイラク、アメリカ軍は新たな敵との闘いに困惑していた。エリート中のエリートたる統合特殊作戦任務部隊(特任部隊)をもってし…more
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『「こつ」と「スランプ」の研究』「体感」に「ことば」を、「ことば」に「体感」を
2016年6月21日「こつ」や「スランプ」だけでなく、「身体知」について広く語った一冊だ。身体知とは、シンプルにいえば「からだに根ざした知」だという。自…more
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「深海生物テヅルモヅルの謎を追え!系統分類から進化を探る」 分類学に心酔した男の圧倒的成長に迫る
2016年6月17日「テヅルモヅル」という生物をご存知だろうか。体の中心から五本の腕を伸ばし、その各々の腕を枝分かれさせ、まるで触手のようにうねうねと動…more
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あなたの知らない動物の生態 『ざんねんないきもの事典』
2016年6月16日ざんねんないきものとは一生けんめいなのに、どこかざんねんないきものたちのことである。世の中にはものすごく不便そうな体を持っている生き…more
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『恐竜はホタルを見たか』光る生物の進化の歴史
本書を読みすすめていくと上手く著者に手のひらで転がされているのを感じることだろう。ところどころで「なぜ」と疑問を抱く箇所をわざとつく…more
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この現実を直視せよ 『万引き老人 「貧困」と「孤独」が支配する絶望社会』
2016年6月14日あちこちのスーパーに出向く保安員、現役の万引きGメンによって書かれた実録集である。20件あまりの事例が紹介されているが、それぞれに、…more
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読み終えるのが寂しかった 『さいはて紀行』
2016年6月13日あの日あのときあの本屋で、この本に出会わなかったら〜♫ と思わず歌いたくなる面白さ。読んでいなかったら、今日という日は寂しいものにな…more
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木は二度生きる 『樹木と木材の図鑑』
2016年6月9日中学2年生の頃に本屋で偶然出会ったのが、荘子だった。「人皆知有用之用 而莫知無用之用也」(荘子 内篇)そこには、人の役に立たないがゆ…more
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『チャーチル・ファクター たった一人で歴史と世界を変える力』あの有名人が書いたチャーチル論!
毎年数冊はチャーチル関連の本が発売されている。私自身、以前にもHONZでチャーチルを題材にした本をレビューしている。チャーチルという…more
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『僕はダ・ヴィンチ』天才の正体
本書ではレオナルドの複雑な生い立ちから、フィレンツェでも最高の芸術家とされる師ヴェロッキオに出会えたこと、その技術をもって制作するル…more
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『空から降ってきた男 アフリカ「奴隷社会」の悲劇』現代版『チャタレイ婦人の恋人』の謎を探る
"2012年9月9日,スコットランド・ヤード(警視庁)に緊急電話が入る。ロンドン西部のモートレイクという街のポートマン通りに死体のよ…more
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剣のように強い力を持った本の記録──『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』
2016年6月5日本書『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』は「第二次世界大戦時に、強いストレスに押しつぶされそうになっている兵士たちの心を癒や…more
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『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』悲劇への道は、共感の心で敷き詰められている
2016年6月3日SNSに功罪はあれど、「共感をベースにした評判社会」という言葉には何か否定できない力がある。他人の喜びや悲しみといった感情に寄り添う…more