『がんと闘う病院』知りたい情報を得る手掛かりに都立駒込病院の挑戦

2020年10月8日 印刷向け表示
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がんと闘う病院 都立駒込病院の挑戦

作者:
出版社:講談社
発売日:2020-08-19
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 2020年1月に中国武漢市で初めて確認された新型コロナウィルス感染症は、瞬く間に世界中に広がった。

20年1月末、武漢から帰国した在留邦人の患者を収容した都内の病院の一つが都立駒込病院だ。1879年に感染症の専門病院として開設された経緯から、新型コロナ治療でも最前線を担っている。

1975年には、「がんと感染症」に重点を置く総合病院に生まれ変わった。高度で専門的、かつがん以外の各科を含めた包括的な医療を行う。19年にはゲノム医療拠点病院に指定もされている。

いまや日本人の二人に一人はがんにかかると言われるが早期発見、早期治療で完治する例も多くなった。だがすべて治るわけではなく、部位によって治療方法は大きく異なる。

PART1では、がんと診断されたらどうしたらいいかという基礎知識について19の項目に分けて細かい説明がなされる。

「がんとは何か」から始まり、発見されたがんの性質から治療法、診療の受け方や検査のチェックポイントまで示唆する。

さらに保険制度や経済的な支援の活用方法、精神的なサポート体制など患者と家族のクオリティオブライフをあげるための制度を紹介していく。

PART2は16種類に分類されたがんの具体的な診療方法だ。

インターネットで何でも調べられる現在、自分の病気を検索するのは当たり前になっている。だがやみくもに調べても本当に知りたい情報はなかなか得られない。

本書はその手掛かりとなる。各項目はそれぞれのがんの専門医長が担当しているため、非常に専門的だ。しかし当事者や家族にとっては、その知識を調べ理解することで病状や治療を納得し、疑問の解決に役立つ。

新型コロナ収束まで先が見えないが、がんは予防できる時代となった。だが万が一、自分や家族が罹ったとき、現時点での最先端がんガイドブックとして活用してほしい。(週刊新潮10月8日号より転載)

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おしゃべりながんの図鑑 病理学から見たわかりやすいがんの話

作者:小倉 加奈子
出版社:CCCメディアハウス
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仲野徹のレビュー 

 

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作者:成毛 眞
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