6月だというのに、もはや夏日が続出。今年の夏はどうなってしまうのでしょうか、そして逼迫するエネルギー問題はどのような影響を与えることになるのでしょうか。
世界のこれからを考えるために外せないのがトマ・ピケティの新作でしょう。『自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から』がいよいよ登場します。
世界は第二次ピケティブームが到来しているとのことです。格差についての最新の動向を踏まえた考察は見逃せません。
来月発売予定の新刊から気になったものをいくつかピックアップして紹介していきます。
テレビ、映画で見る悪の集団による世界征服。ちょっと想像しただけで、突っ込みどころをいくつか思い浮かべられます。そんな世界征服のプランを、科学的に検証していくという科学本です。悪の組織といったら、まずは秘密基地が必要ですが、どこに創るのがよいのでしょう。そして悪の親玉が欲しそうな永遠の命の手に入れ方も検証。夏休みに親子で読むのもよさそうです。
Chat GPTの出現以来、AIがぐっと身近な存在になりました。それと並行して考える機会が増えているのが、会話や心といったテーマです。生命の定義と、その最新研究に挑んだ作品です。原著は発売されるとともに高い評価を受けています。
生命について考えるには最適な1冊。
高校野球シーズンということで、野球関係の本もちらほら見かけます。中でも気になったのがこちら。おかやま山陽高校を甲子園出場へと導いた堤監督の半生を描いた作品です。弱小都立高校の野球部出身、プレイヤーとしてのネームバリューがない中で、青年海外協力隊の野球普及に憧れて参加し、アフリカでの野球普及に勤め…とちょっと見たことのない経歴が披露されています。そしてなんと、東京オリンピック予選ではジンバブエ監督に就任。野球愛に満ちた作品です。
本のタイトルを見て「一人の死は悲劇だが、百万の死は統計上の数字に過ぎない。」という言葉を思い出しました。今回のウクライナ戦争でも、戦況とともに死者の人数が発表されてきます。戦争の規模や、優勢か劣勢かを図る意味もある重要なデータですが、このデータはどのように集められているのでしょうか？
第1次世界大戦以降は、様々な国家機関が介在して発表されるようになったようですが、結局当事者たちの発表はどちらが正しいのかはわかりません。どうやって戦争データが算出されているのか、データをめぐった人々の苦闘の歴史に光が当てられます。
ヘンリー・キッシンジャー元国務長官の最新作。なんと、今年100歳を迎えたそうです。歴史家という側面もあるキッシンジャーが直接仕事をしてきた20世紀の指導者たちを語る歴史的な1冊。時代の方向性を変えてきた偉大なリーダーたちの共通点はなんだったのか？ド・ゴール、サッチャーなどなど世界のリーダーの戦略が分析されています。
気になったというか、ひっかかったというか… 塩田さん好きだろうな、と思ってとりあえずピックアップしてみた1冊。
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8月が近いこともあり、戦争に関連する本の刊行も増えてきました。ウクライナ情勢の先が見えない中、平和を願う事の多くなる夏はどんな様子になるのでしょうか。変化する世界を読み解く本も沢山。ぜひ書店に足を運んでみてください。
