首藤 淳哉
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『経済学者、待機児童ゼロに挑む』難攻不落の社会問題への挑戦
2018年4月4日本書はみずからも待機児童問題に苦しめられたことがある経済学者が、行政の最前線でこの問題と格闘した経験を記した当事者ノンフィクションだ…more
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『アーカイブズが社会を変える 公文書管理と情報革命』事実の積み重ねが未来をつくる
2018年3月20日実はこの分野についてわかりやすく解説してくれる本は少ない。そんな中、多くを教えられた一冊が『アーカイブズが社会を変える 公文書管理法…more
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『ルポ 川崎』リバーズエッジから見る日本の未来
2018年2月21日本書の取材のために著者は毎回、自宅から多摩川を渡って対岸の川崎へと赴いていたという。やがて行きつけの店ができ、そこで知り合った友人た…more
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『白鵬伝』矛盾の大きさが示す破格の器量
2018年2月5日いまもっとも話を聴いてみたい人物といえば、なんといっても白鵬である。昨年の九州場所を前に発覚した暴行事件以来、相撲界が揺れに揺れてい…more
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『北朝鮮 核の資金源』国連制裁の最前線で、何が起きているか?
2018年1月15日『北朝鮮 核の資金源 「国連捜査」秘録』は、国連制裁の最前線で何が起きているかを当事者が初めて白日の下にさらした貴重な一冊だ。本書を…more
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『ハッパノミクス 麻薬カルテルの経済学』麻薬王は、誰もがみな名経営者!?
2017年12月21日"「一般企業もマフィアもやっていることは同じですよ」 もしあなたが真面目なサラリーマンで、誰かに面と向かってこんなことを言われ…more
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『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』悪戦苦闘の中に見えてくる、選挙制度の問題点
2017年11月30日『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』は、選挙では毎度お馴染みのいわゆる「泡沫候補」たちの戦いを20年間にわたり追い続け…more
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『降伏の記録』死へ向かう夫へのメッセージ
2017年11月20日「降伏の記録」という文章は、死へ向かう夫へのメッセージになっている。最終的に植本一子が辿りついたのは、夫と自分とは個と個の関係である…more
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『兵士を救え! マル珍軍事研究』戦場での赤い下着に効果はあるのか?
2017年10月6日軍事サイエンスの分野では、敵を攻撃するだけでなく、味方を守るための研究も熱心に行われている。本書には最新の殺傷兵器に関する研究は出て…more
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『大学病院の奈落』変われない病院の体質が、惨劇を生み出した
2017年9月6日北関東屈指の医療拠点として知られる群馬大学病院で、2011年から2014年に腹腔鏡を使った高難度の肝臓手術を受けた患者100人のうち…more
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『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』良き敗者の魂
2017年8月15日『石つぶて 警視庁二課刑事の残したもの』は、警視庁創設以来初めてといっていい巨大な事件に立ち向かった刑事たちの活躍を描くノンフィクシ…more
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『愛人形 LoveDollの軌跡』人形には魂が宿る
2017年7月3日今回、何体ものラブドールをみて圧倒されたのは、その独特の存在感である。「人形に魂が宿る」という言葉があるが、あながち嘘ではないと思う…more
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『復讐者マレルバ 巨大マフィアに挑んだ男』獄中で本を読み漁るうちに…
2017年6月24日"『復讐者マレルバ 巨大マフィアに挑んだ男』は、かつて300人もの犠牲者を出した抗争の中心人物として恐れられたヒットマンの獄中回想録…more
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『『捨てられないTシャツ』Tシャツには、物語が溢れている
2017年6月7日『捨てられないTシャツ』は、有名無名を問わず70人のTシャツにまつわるエピソードをまとめた一冊だ。これがむちゃくちゃ面白い。編者は都…more
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『みんなの朝ドラ』もっとみんなで朝ドラについて語り合いたい!
2017年6月3日『みんなの朝ドラ』は、朝ドラが時代にどう寄り添ってきたかを読み解く楽しい一冊。著者の木俣冬は、毎日せっせと朝ドラのレビューをネットに…more