首藤 淳哉
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『真面目にマリファナの話をしよう』空前のブームの最前線で、いま何が起きているのか
2019年9月28日"「ネットが生まれた時代に居合わせていたら、今ごろIT長者になっていたかもよ」。ある日酒場でそんな会話を耳にした。酔客の戯言ではある…more
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『月下の犯罪』名門一族の秘められた罪をめぐる極私的ノンフィクション
1945年3月24日の晩、オーストリア国境近くの村レヒニッツにあるバッチャーニ家の居城で、ナチとその軍属のためのパーティーが開かれて…more
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『アスペルガー医師とナチス 発達障害の一つの起源』現代の精神医学とナチス 光と闇の意外なつながり
2019年8月24日"アスペルガーは、ナチス統治下のオーストリア・ウィーンで小児科医として活躍した。敬虔なカトリック教徒でナチスにも入党しなかった彼は戦…more
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『真実の終わり』米国きっての書評家が警告する民主主義の危機
2019年7月13日ミチコ・カクタニをご存じだろうか。本を愛する者にとって彼女はまさに「雲の上の人」だ。1955年生まれの日系米国人2世で、ニューヨーク…more
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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』無類に面白い!少年の成長物語
2019年6月26日今年もっとも感情を揺さぶられた一冊だ。ノンフィクション好きでブレイディみかこさんを知らない人はいないだろう。彼女は英国南部のブライト…more
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『みんなの「わがまま」入門』小さな声を社会につなぐ方法論
2019年6月11日本書は、デモや社会運動に懐疑的な人たちにぜひおすすめしたい一冊。著者は社会運動の研究者です。社会運動をしている人に聞き取りをして、人…more
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『準備せよ。 スポーツ中継のフィロソフィー』スポーツの名場面を生み出す制作者の哲学
2019年6月8日本書は箱根駅伝、プロ野球、Jリーグ、サッカーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックなど、あらゆるスポーツ中継を経験し、現在WO…more
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『トッカイ』バブルの後始末はまだ終わっていない
"本書は「トッカイ(特別回収部)」と呼ばれた人々の戦いの記録である。トッカイは、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)や銀行から選ばれ…more
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『「盛り」の誕生』世界に広がる女の子発のカルチャー
女の子が現実とは違うビジュアルへと自分を加工する技術。これを「盛り」という。スマホなどで写真を加工することはいまや珍しくないが、ここ…more
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『掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと』ある特定の方向へ誘導する教育の問題
2019年4月20日尊敬するある大学教授が退官する際、最終講義で述べた言葉が忘れられない。「教育とは何か」と聴衆に問いかけながら、彼はこう定義してみせた…more
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『団地と移民』団地をみればこの国の未来がわかる
2019年4月12日『団地と移民』は、長年にわたり排外主義の問題を追いかけてきた著者が、日本各地やパリ郊外の団地の最前線で起きていることをルポした一冊だ…more
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『森瑤子の帽子』「女であること」と向き合い続けた作家の生涯
その人の名は「森瑤子」。1978年に作家デビューすると瞬く間に人気作家への階段を駆け上がり、1993年に胃癌のため52歳で亡くなった…more
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『政治に口出しする女はお嫌いですか?』独裁者が恐れた「女の武器」とは?
2019年3月16日"本書で紹介されているのは、18世紀後半から19世紀前半にかけての、フランス革命を挟んだ時代である。主人公はジェルメーヌ・ネッケル。…more
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『吃音 伝えられないもどかしさ』誰にでも居場所がある社会をつくるために
日本では100万人ほどが吃音の問題を抱えているとみられる。本書は、自らも吃音に悩んだ経験を持つ著者が、同じ問題を抱えるたくさんの人々…more
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『スーパーカブは、なぜ売れる』世界で1億台! 超ロングセラーの秘密
2019年2月9日なぜスーパーカブはこれほどまでに世界で支持されるのか。本書はその秘密を探るために、ヨーロッパや東南アジア、南米諸国にまで足を運んで徹…more