首藤 淳哉
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『剱岳—線の記』古代日本のファーストクライマーを探せ!
"新田次郎の『劒岳〈点の記〉』は、日露戦争直後、前人未到とされた北アルプスの剱岳(標高2999m)の登頂に挑んだ測量官を描いた山岳小…more
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『コロナ禍日記』未知なる状況下の日々が記録されたアンソロジー
2020年10月3日本書は日本および世界各地で暮らす17人がコロナ禍に見舞われた日々を綴った日記のアンソロジーである。登場するのは小説家、漫画家、ミュー…more
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『人新世の「資本論」』未来を構想する新しい思想の誕生!
2020年9月23日"この興奮が醒めないうちに書いておきたい。凄い本を読んだ。マルクスを現代にアップデートさせた研究で世界的な注目を集める俊英・斎藤幸平…more
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『伝説の「サロン」はいかにして生まれたのか コミュニティという「文化装置」』リモートワークの時代に創造的な場をどう作るか
2020年8月29日"特定の時代や場所に、すごい才能の持ち主がなぜか集まることがある。新しい芸術や思想を生み出した19世紀末のウィーン、あるいは1920…more
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『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』世界はくだらない仕事にあふれてる
2020年8月26日"待ちに待った邦訳がようやく出た。デヴィッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ』である。「ブルシット・ジョブ」とは、「クソどうでもい…more
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『京都に女王と呼ばれた作家がいた』男たちはなぜ彼女に魅了されたのか
"この本の帯は傑作だ。そこにはこう書かれている。 「京都で人が殺されていないところはない」 京都に住み、京都を舞台にしたミステリ…more
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『わかりやすさの罪』「すぐにわかる!」はそんなにいいことか
"著者は「見えてしまう人」だ。人々が憑かれたように何かに夢中になっている時、著者の目はついつい他人が見落としていることを見つけてしま…more
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『おべんとうの時間がきらいだった』弁当に映し出された人生、ほろ苦い大人のエッセイ
2020年7月18日近年、ブログやSNSに自作弁当の写真を載せる人が増え、弁当がブームになったことは記憶に新しい。だがブームになるほど著者は居心地の悪さ…more
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『ポスト・スポーツの時代』いま、私たちが
見ているのは、これまでとは違う「スポーツ」だ"プロスポーツの試合が再開され、スタジアムに観客も戻ってきた。だが野球もサッカーもすっかり様変わりしてしまった。withコロナ云々を…more
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『ルポ百田尚樹現象』私たちが知りたかった「社会の見取り図」がここにある!
"いつの頃からか書店の棚に「反日」や「愛国」を打ち出した本ばかり並ぶようになった。百田尚樹はその棚の常連である。ネットでもその存在感…more
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『建築の東京』東京はどこへ向かうのか、建築から見えてくる未来
2020年6月13日"鴨長明の『方丈記』には、有名な「ゆく川の流れは」の後に、次のようなことが書かれている。美しい都で競い合うように並んでいた建物も昔か…more
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彼女はいったい何者なのかー。『女帝 小池百合子』
"この2ヶ月間、彼女を見かけない日があっただろうか。テレビや新聞やネットで私たちは毎日のように彼女の姿を目にし、彼女が語る言葉に耳を…more
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『性転師』知られざる性転換ビジネスの裏方
「アテンド業」の実態に迫る"「性転師」とは、性別適合手術を受けるために海外に渡航する人を手助けする「アテンド業」に携わる人々を指す。もちろん正式な職業名ではな…more
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超常現象も秘密結社も超古代文明もすべてあります!
創刊40年の歩みを詰め込んだ『ムー ビジュアル&アート集』本書はあの!月刊『ムー』のビジュアル&アート集である。『ムー』は昨年創刊40周年を迎えた日本屈指のミステリーマガジン。本書では197…more
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『宿無し弘文』ジョブズが師と仰いだ日本人僧侶の生涯
2020年5月4日"スティーブ・ジョブズがなぜ禅に傾倒していたのか、ずっと疑問だった。かの有名なスタンフォード大学でのスピーチ(「ハングリーであれ、愚…more