首藤 淳哉
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『東京ルポルタージュ』東京の「いま」がわかる31の物語
2021年12月16日"今年は異常な年だった。いや、昨年に続いて、というべきかもしれない。 「あっという間に年末ですね」「なんだか1年が終わる手応えがな…more
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『四国辺土』現代の草遍路に密着した比類なきルポ
弘法大師(空海)ゆかりの四国八十八箇所の札所を回る遍路は、現在年間20万人ほどいるという。ほとんどはバスや車を利用して回るカジュアル…more
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『筑紫哲也「NEWS23」とその時代』かつてジャーナリズムが元気だった時代があった
"かつて『筑紫哲也NEWS23』という番組があった。1989年10月2日から2008年3月28日まで、TBS系列で平日の23時から放…more
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『何もしない』注意経済の奴隷となった現代人に覚醒を促す一冊
2021年11月20日私たちは「注意経済」の網で覆われた社会に生きている。「人々の注意」というリソースから、経済的利益を生むシステム。本書はそんな注意経済…more
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『金融庁戦記』「霞が関のジローラモ」の事件簿
"本書の主人公は、「霞が関のジローラモ」と呼ばれた異色の官僚である。ジムで鍛えた厚い胸板の上に派手なストライプ柄やカラフルな色のシャ…more
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選挙はこんなにも面白い!『コロナ時代の選挙漫遊記』
2021年10月25日本書はコロナ禍のもとで行われた全国15の選挙の現場に足を運んだルポルタージュである。著者に言わせると、選挙の現場に「ハズレ」はないと…more
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『ノーベル文学賞が消えた日』世界でいちばん有名な文学賞をめぐる醜聞
"ある出来事が、後に振り返った時にあらためて歴史の大きな変わり目だったと気づくことがある。2017年10月5日という日付も、そのよう…more
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『戦争とバスタオル』湯けむりの向こうに見える「あの戦争」と私たちの姿
2021年10月16日著者の安田浩一は長年、差別の現場を取材し、「ヘイトスピーチ」という言葉を世に広めるきっかけをつくった硬派のジャーナリスト。金井真紀は…more
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『家族不適応殺』無差別殺人犯の「頭の中」をのぞく
2021年10月5日"事件は2018年6月9日に起きた。その日は土曜日だった。小島は東京駅で新幹線「のぞみ」最終便の指定席券を購入した。 最終便は21…more
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『嫌われた監督』「揺るぎない個」はなぜ嫌われたか
"スポーツノンフィクションの傑作といえば、誰もが山際淳司の『江夏の21球』をあげる。もちろん異論はない。ただあの作品は「永遠のマスタ…more
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『ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと』一緒に走りながら考えたマラソン王国繁栄の秘密
2021年9月11日"本書の著者は、英国の人類学者で、自らもフルマラソンを2時間20分で走るランナーだ。彼は、ランニング王国エチオピアに1年3カ月にわた…more
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『死者の告白』憑霊体験をめぐるノンフィクション
"本書には、にわかには信じがたい現象が書かれている。科学を信奉する人からすれば、納得できない内容かもしれない。 なにしろこれは、東…more
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『暁の宇品』日本はなぜ「海の戦争」で敗れたのか
四方を海に囲まれた日本は、食糧や資源の輸入を船に頼らざるを得ない。いざ戦争となれば、戦地に兵を送り出すのも、武器や食糧を届けるのも船…more
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あの「魔法」にもういちど触れたい!『シェフたちのコロナ禍』
本書は東京で初めての緊急事態宣言が出された際に、料理人たちが未経験の事態とどう向き合ったかをまとめたものだ。ご存知のように緊急事態宣…more
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『海がやってくる 気候変動によってアメリカ沿岸部では何が起きているのか』沈みゆく米国沿岸部 気候変動最前線の光景
2021年7月31日"気候変動は意見が割れやすいテーマだ。米国には前大統領のように地球温暖化を信じない人々も多いという。陰謀論を信じる者にいくら理を説い…more