HONZ記事
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となりの奇人からシリアルキラーまで『サイコパス解剖学』
2018年3月16日本書はホラー作家と精神科医がサイコパスという存在と彼らを取り巻く現象を縦横無尽に語り合ったものだ。片や犯罪者の精神鑑定も引き受け、時…more
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『すごい廃炉 福島第1原発・工事秘録<2011~17年>』一般メディアが語らない前代未聞の巨大な”現場”
福島県双葉町・大熊町では新国立競技場の建設をはるかに凌ぐ規模の工事が進んでいる。敷地面積は30倍の350万平米、総工費は50倍の8兆…more
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ぜひハーバードのテキストに! 『蘇るサバ缶』
2018年3月14日"泥まみれのサバ缶を石巻から東京の経堂という街に運び、洗って売った、復興支援活動をご存知だろうか。メディアでもたくさん取り上げられた…more
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このカップルが大好き…『されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』
著者は『最貧困女子』や『老人喰い』などのルポ作品で、犯罪現場の貧困問題をえぐり出してきた気鋭のノンフィクション作家だ。働き盛りの44…more
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『教養としてのテクノロジー』でテクノロジーを駆動する哲学を知る
ほんの十数年前に登場したばかりのスマートフォンがそうしたように、新たなテクノロジーは私たちの生活を一変させる。AI、仮想通貨、ブロッ…more
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今週のいただきもの:2018年3月4日週
2018年3月10日すっかり春らしい気候になりましたね。暦も啓蟄、桃始笑(ももはじめてさく)です。桃のつぼみが開き、花が咲き始める頃であり、昔は「咲く」…more
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『全電源喪失の記憶 証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間』あのとき何があったのか
この本を読むと、当時は政府も原子力安全・保安院も、東京電力本店も、現場で何が起きているか把握できていなかったことがわかります。原子力…more
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営業トークは裏木戸から入れ 『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図』
2018年3月9日裏木戸に立てかけさせし衣食住。ビジネスマンなら、一度は聞いたことがあるだろう。初対面の人との話のキッカケにしやすい話題の頭文字である…more
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『隠れナチを探し出せ 忘却に抗ったナチ・ハンターたちの戦い』悪の凡庸と時間に挑み続ける者たち。
1945年5月5日、アメリカ軍がオーストリアのマウトハウゼン強制収容所を解放したとき一人のユダヤ人男性の命が救われた。男の名はジーモ…more
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『日本画とは何だったのか』そして日本における近代性とは何だったのか?
"「日本画とは何なのか?」、この問いに正面から答えられる人がどれだけいるだろうか。 日本画という芸術を成り立たせているのは、膠や墨…more
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『誰が音楽をタダにした?』ストリーミング・サービスがもたらした「音楽シーン」の変化と現状
2018年3月7日本書の大きな特徴は、「シーン」と「音楽業界」、普通ならばどちらかの主義主張に重心が傾きそうなところで、著者が一貫して慎重にバランスを…more
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『安楽死を遂げるまで』幸せのまま逝きたい
著者の宮下洋一はスペインのバルセロナを拠点にするジャーナリストである。パートナーは特別養護老人ホームに勤務する看護師で末期癌患者の緩…more