HONZ記事
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『ルポ ニッポン絶望工場』 メディアが報じない便利さの裏側
2016年9月9日世の中には「知っておくべきだが、知らされていない事実」がたくさんある。本書が伝えるのは、日本で過酷な労働を強いられている「留学生」や…more
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認知力が生み出す虚構の力!『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』すべては7万年前に始まった。
私たちは自らをホモ・サピエンスと呼ぶ。自らを「賢い人」と呼ぶ私たちは、アフリカ大陸で捕食者に怯える、取るに足りない動物であった。その…more
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『地図の物語』創造力の拡張
本書はナショナルジオグラフィックから出版された地図を纏めた一冊である。太古の地図から、空想世界の地図、大遠征や探検の地図、衛星写真の…more
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『堤清二 罪と業 最後の「告白」』堤家の愛憎の深さに背筋が震える大宅賞受賞作
私は堤清二が作り上げたセゾン文化の恩恵にあずかった世代だ。音楽、ファッション、美術と、清二のおかげで知ったことは数知れない。だが同時…more
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『<わたし>は脳に操られているのか 意識がアルゴリズムで解けないわけ』
2016年9月4日人工知能のめざましい進展は、人間の能力に迫り、さらに超えつつあるようにさえ見える。やがて、心や意識をもったAIも生まれると予測する研…more
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今週のいただきもの:2016年8月28日週
2016年9月3日9月に入り少しずつ過ごしやすい気候になってきました。食欲の秋のせいなのかついつい甘いものに手がのびてしまいます。お菓子やスイーツと聞…more
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『〆切本』あの大作家は書かないのか、書けないのか
2016年9月2日〆切は確かに守らなければならないのかもしれない。大学人だった森博嗣は〆切にルーズな出版業界を「かなりの非常識」と指摘する。吉村昭のよ…more
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『タングステンおじさん』化学にのめり込んだ、少年時代のオリバー・サックス
2016年9月1日母方のおじである「タングステンおじさん」の手ほどきを得て、オリバーは化学の世界に踏み込みます。やりはじめたらとことんやる、やりすぎる…more
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『インティマシーあるいはインテグリティー』ビジネスにも役立つ、超実践的な文化論
2016年8月31日本書の内容を簡単に整理すると、文化には「インテグリティー」(ビジネスシーンには頻繁に登場する割には日本語に訳すのは困難な言葉で、強い…more
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『本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人 』
ざっくばらんなひかりナビという雑談の名手の大塚さんは、昔の日本はひどかった、ということを強調したいのではないような気もする。こんなひ…more
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謝罪道という様式美『謝罪大国ニッポン』
2016年8月29日ベッキーや舛添要一前東京都知事をはじめ、謝罪のやり方を誤ったことで、奈落の底に追い込まれる例が後を絶たない。現代では謝罪の必要がない…more
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今週のいただきもの:2016年8月21日週
2016年8月27日ベトナムのホイアンに行ってきました。中部の都市ダナンより車で30分ほどにある古い港町です。中国人街を中心に歴史ある建築が残り、「ホイ…more