HONZ客員レビュー
-
『われらの子ども 米国における機会格差の拡大』
2017年5月11日わが国ではシングルマザーの家庭を中心として、子どもの実に6人に1人が貧困に喘いでいる、といわれている。このまま放置すると、社会的損失…more
-
『クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説』血を吐くほど観察し続けながらも、ピュアな心を護り抜く
2017年5月4日研究者は、自分の研究対象を愛している者が多い。それが、動物であろうと、植物であろうと、無機物であろうとも。本書を読めば、クマムシ博士…more
-
『イブン・バットゥータと境域への旅』
14世紀の初めにモロッコで生を受けたイスラームの法官、イブン・バットゥータは、なぜ30年に及ぶ大旅行を達成し得たのか。その背景には、…more
-
『失われた宗教を生きる人々 中東の秘教を求めて』
2017年3月9日ある考古学者がイラク南部で、四千年以上昔の木のパネルを発見した。美しい彫刻が施されていたが、蝶の羽のようにもろくなっていた。見つめて…more
-
『産まなくても、育てられます 不妊治療を超えて、特別養子縁組へ』
2017年2月26日子どもがほしいと願う「あなたは子どもを産みたいのでしょうか、それとも、子どもを育て、ともに過ごしたいのでしょうか」と著者は問いかける…more
-
『平安京はいらなかった 古代の夢を喰らう中世』
2017年2月3日冒頭、著者は「日本という国に、あのような平安京などいらなかった」と喝破する。「平安京は最初から無用の長物であり、その欠点は時とともに…more
-
『異端カタリ派の歴史 十一世紀から十四世紀にいたる信仰、十字軍、審問』
2017年1月25日読者の皆さんは、「異端」という言葉からどのようなイメージを連想されるだろうか。おそらく、おどろおどろしいイメージの類ではないか。しか…more
-
『パリの住人の日記Ⅱ1419‐1429』
2017年1月7日英仏100年戦争の後半期、1405年からパリの住人(名前不詳)が日記を書き始め、それが写本の形で残った。15世紀初頭のパリの実相を伝…more
-
『ロレンスがいたアラビア』
ロレンスがいたアラビアには、他にもロレンスと同じような境遇の尖った若者がいたのだ。アメリカ人イェール(スタンダード・オイルの情報員)…more
-
『ブルマーの謎 <女子の身体>と戦後日本』ブルマー教授が出来るまで
2016年12月11日『ブルマーの謎』は、最近ではすっかり見ることもなくなった女子体操服の「ぴったりブルマー(密着型ブルマー)」をテーマにした一冊である。…more
-
『バブル 日本迷走の原点』バブルを知らない我らが世代に送る
2016年11月29日「岩瀬君のようにバブルを知らない世代に読んで欲しい本を書いている」バブル時代に日経証券部のキャップとして大活躍したジャーナリスト、永…more