2024年5月
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『再生』加害者を赦せるか
読み終えたあとも、まだ消化できないものが残っている。こと読書では、これはマイナス評価ではない。たやすく消化できるものばかりが良い本と…more
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『地球規模の気象学』 地球の巨大な循環システムが天気を決める!
2024年5月28日昨年の夏は猛暑だったが、実は2023年は世界的にも気象観測史上で最も暑かったことがデータから裏付けられている。こうした現象を研究する…more
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『最強のコミュ力のつくりかた』コミュ力とは人としての魅力なのだ
皆さんはコミュ力に自信がおありだろうか?もしそれほど自信がないのであれば、本書の冒頭に記されている言葉はかなり衝撃的なはずだ。本書は…more
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芥川賞作家によるADHDをめぐる私ノンフィクション 『あらゆることは今起こる』
2024年5月27日『あらゆることは今起こる』、芥川賞作家・柴崎友香さんの最新作である。いかにも小説っぽいタイトルだが、そうではない。柴崎さんが40代の…more
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『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』今も1万人の遺骨が見つからない。日本政府に遺骨収集への考え方を問う
2024年5月16日太平洋戦争末期、小笠原諸島の硫黄島でアメリカ軍と栗林忠道陸軍中将率いる日本軍の激戦があったことは、クリント・イーストウッド監督の映画…more
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『首都直下 南海トラフ地震に備えよ』東日本大震災は「まだ終わっていない!」
2024年5月13日2024年の元日に能登半島地震が発生し、多くの犠牲者が出た。現在も復興作業が続けられている最中だが、その後も千葉県・房総半島沖で地震…more
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『ヴィクトリア朝時代のインターネット』
2024年5月11日インターネット30周年を祝うイベントが開かれていた1999年頃、ネット関連の会議などで頻繁に話題に上る本があった。それは、その前年に…more
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ボクシングから駅伝までスポーツ三昧だ!(本の雑誌3月 春宵かくれんぼ号)
2024年5月6日ボクシング、駅伝、サッカー、ラグビー…。年末年始はスポーツ観戦三昧という人は多かっただろう。 森合正範『怪物に出会った日…more
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味の素営業マンの密着ルポ『地球行商人』がすごい!(本の雑誌2024年2月 綿入れ雪おろし号)
2024年5月5日外国人が日本を観光したいという大きな目的のひとつが「食」だという。一昔前のようにスシ、テンプラの時代は過ぎ去り、ラーメンや牛丼など、…more
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マレーシア出身医師の一代記『逆転力、激らせろ』が面白い!(本の雑誌2024年1月 鏡餅てんてこ舞い号)
2024年5月4日なんと16年ぶりにこのコーナーを担当させてもらうことになった。北上さんのいない本の雑誌にまだ違和感があるけれど、全力で面白いノンフィ…more
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『もしも世界からカラスが消えたら』『カワセミ都市トーキョー』”鳥ノンフィクションに外れなし!”
2024年5月2日鳥ノンフィクションに外れなし 長くノンフィクションを読んでいるからこそ、確信をもっていえる。私は鳥好きではないが、「鳥」が魅力的な生…more