アート・スポーツ
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『アウトサイドで生きている』自分の衝動や快楽にきわめて忠実な18名の表現者たち
2017年5月25日アウトサイダー・アートは、市場の論理とは遠く離れた場所で作品がつくられるだけに、あざとい計算などとは無縁だ。制作者の熱情や衝動、キラ…more
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どうしても手元に欲しかった本『失われたパリの復元 バルザックの時代の街を歩く』
19世紀パリの専門家にして稀代の古書コレクターである鹿島茂は、30年ほど前のことマルシアルという銅版画家が『いにしえのパリ』という画…more
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『廃墟遺産』あったかもしれない風景に想いを馳せて読む
そこにあったかもしれない風景は、永遠に計画に関わった人たちの幻想のまま終わった。建築されずに終わったテーマパーク、建築されたが一度も…more
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『色という奇跡 母・ふくみから受け継いだもの』それは色の神秘を紡ぎだす営み
2017年4月23日著者の志村洋子は人間国宝の染織家、志村ふくみの娘で、自身も染織作家である。祖母の豊から数えて三代目。志村ふくみは随筆の名手としても知…more
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『豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品』
2017年4月12日"肘の靱帯再建であるトミー・ジョン手術。野球好き以外には聞き慣れない言葉かも知れないが、ダルビッシュ有や松坂大輔、古くは村田兆治など…more
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すべて捨てろ!『死してなお踊れ 一遍上人伝』
本書は、鎌倉時代において「踊り念仏」で知られる一遍上人の評伝だ。こうした本は、仏教用語を使うため堅苦しくなりがちだが、著者は口語で語…more
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『中南米野球はなぜ強いのか』中南米諸国の取材を通して浮かび上がる、日本野球の欠点
2017年4月1日『中南米野球はなぜ強いのか』は、ドミニカ、オランダ領キュラソー、キューバ、ベネズエラといった中南米諸国を足掛け4年にわたって取材し、…more
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『1984年のUWF』 最強という幻想
2017年3月2日"『1984年のUWF』は、真剣勝負たる“シューティング・プロレス”を謳ったUWFがどのように誕生し、多くのファンを魅了し、そして崩…more
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『ヒットの崩壊』聴取から体験へという大変化
2017年1月14日音楽の受容形態が「聴取」から「体験」へと大きく変化したことで、コンテンツの創り手がより頭を悩ませるようになったのは、この「体験」の中…more
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『未来を築くデザインの思想』デザインは人を越えるか
本書はコンピューターが人々の生活に浸透されたのをきっかけに、生み出されたデザインの数々を紹介し纏められたものだ。本書に登場するデザイ…more
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『ヒットの崩壊』「PPAP」はヒットなのか?
2016年12月3日「最近のヒット曲って何?」そう聞かれて、すぐに答えを思い浮かべることのできる人は、どれだけいるだろうか? よくわからない、ピンとこな…more
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『礼服(らいふく) ―天皇即位儀礼や元旦の儀の花の装い―』
本書では1200年近く古式の装束として存在し、日本最高の正装として君臨してきた礼服に込められた意義から、現代にまで広がっていったドレ…more
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『ピカソになりきった男』見破れない雁の「新作」
2016年10月31日「その朝、俺はピカソだった」という一行からはじまる、まるでアラン・ドロンが登場する陰影の濃いフランス映画を小説化したような本である…more
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『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』そこは大人の幼稚園だった!
2016年9月16日無駄なものを作り続けること。それ自体は、本当に無駄なことなのか? 深淵な問いを投げかけながらも、読むだけで童心に帰らせてくれる。まさ…more