医学・心理学
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『「在宅ホスピス」という仕組み』 “よりよく死ぬ”ための参考書
2018年7月6日"著者の山崎章郎は1990年『病院で死ぬということ』(主婦の友社。文庫版は文春文庫)を上梓し大ベストセラーになった医師である。多くの…more
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『細菌が人をつくる』糞便移植も効果アリ?! 細菌100兆個の最新知識
うつ病や自閉症などの脳の病気も腸に関係しているという研究が報告されはじめた。過食症や肥満傾向も腸の影響を受けているという研究もある。…more
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『どもる体』読む人の「しゃべる」を引き出す、触媒のような本
2018年6月21日『目の見えない人は世界をどう見ているのか』、『目の見えないアスリートの身体論』などの著作で知られる伊藤亜紗氏による新作だ。「どもる」…more
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『3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』3歳までの言語環境に、3つのTで
教育の研究者やジャーナリストが冷静に書いたポップサイエンス、現場で活躍する教育者が熱量を込めて書く啓蒙書のどちらとも一味違う魅力があ…more
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『知ってるつもり -無知の科学』知らないことを知らないと、どうなるか
いざ当たり前に知っているだろうと思っていることを質問されたときに、言葉にする前は自信があったのに、いざ言葉にしようとすると答えに窮す…more
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うつに殺されないために──『#生きていく理由 うつヌケの道を、見つけよう』
2018年4月25日本書『#生きていく理由 うつヌケの道を、見つけよう』は、小説『今日から地球人』などの著作もある作家のマット・ヘイグが、自身が陥ったう…more
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となりの奇人からシリアルキラーまで『サイコパス解剖学』
2018年3月16日本書はホラー作家と精神科医がサイコパスという存在と彼らを取り巻く現象を縦横無尽に語り合ったものだ。片や犯罪者の精神鑑定も引き受け、時…more
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このカップルが大好き…『されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』
著者は『最貧困女子』や『老人喰い』などのルポ作品で、犯罪現場の貧困問題をえぐり出してきた気鋭のノンフィクション作家だ。働き盛りの44…more
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『安楽死を遂げるまで』幸せのまま逝きたい
著者の宮下洋一はスペインのバルセロナを拠点にするジャーナリストである。パートナーは特別養護老人ホームに勤務する看護師で末期癌患者の緩…more
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『反共感論──社会はいかに判断を誤るか』 スポットライトに照らされる人たちとそうでない人たち
"共感は、わたしたちを他者と結びつけ、他者へ働きかけるよう動機づける。共感があれば、家族や友人らと喜びを分かち合うことができる。共感…more
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『私はすでに死んでいる──ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳』 「自己」という感覚を脳はどのように構築しているのか
「私はもう死んでいる」(コタール症候群)、「この足は断じて自分の足ではない」(身体完全同一性障害)、「目の前にもうひとりの自分が立っ…more
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まるで上質なミステリィのようなノンフィクション──『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』
2018年2月5日本書『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』は、45年に渡って検死医として働き、数々の有名な犯罪事件の調査にも関わった…more
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『消費資本主義』「見せびらかし」の心理をひも解く
2018年1月23日高級な車や時計、ファッションなどに代表されるような、機能というよりはステータスを手に入れようとする「見せびらかし消費」について、進化…more
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『酒好き医師が教える 最高の飲み方』呑むべきか呑まざるべきか 年末年始の反省とともに
2018年1月20日酒と健康についての本などは敬遠してしまう。どうせ休肝日を設け、適量を守れ、などと書いているだけだろう。守れるわけがない。本書はまさに…more