生物・自然
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『クマムシ研究日誌』研究で培われた、生きるための力
2015年5月29日本書は、クマムシの生態が余すところなく描かれた一冊である。しかし、単にクマムシの特徴のみが解説された本ではない。その最大の特長は、ク…more
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『アホウドリを追った日本人』 「帝国」日本の拡大はここから始まった。
鎖国が解かれた明治以降、日本人は小さな船を操り数々の危険を乗り越えて、海の彼方の無人島を目指した。最初は八丈島近く、やがて大海原を越…more
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『6度目の大絶滅』が今まさに進行中
約6500万年前の白亜紀末に恐竜ふくむ全生物種の70%が絶滅した大量絶滅にひとしい事態が今まさに起こっている。本書では、『ニューヨー…more
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『6度目の大絶滅』で人類も絶滅するのか?
アマゾンの熱帯雨林、アンデスの高地など世界のいたるところで、多くの生物種が絶滅している。ただし、ダーウィンの自然淘汰説からも分かるよ…more
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『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋
本書は、恐るべきマラリアと人類の50万年にも及ぶ闘いの記録である。本書を読めば、人類が築きあげてきた歴史がいかにマラリアに影響を受け…more
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嵐の時代が生んだ、奇跡の人間賛歌『園芸家の一年』
2015年4月1日反ファシズム的作品を多く発表していたカレルは脅迫を受けながらも祖国で生きる道を選び、亡命しなかった。そして世を去った翌年、ナチス・ド…more
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『世界はシステムで動く』方向性のない不可解な時代を生きるために
本書の草稿はしばらく仲間内で閲覧されていたのみで、完成させることなくこの世を去ってしまった。しかし、時が経過しても内容が古びていない…more
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『猪変』 イノシシはそこにいる!
"田畑の農作物を荒らすサル、シカ、イノシシを退治するには、現状では駆除するしか方法がない。その地域だけ囲い、侵入を防いだにしても、山…more
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『生命の惑星 ビッグバンから人類までの地球の進化』でサイエンスリテラシーを鍛える
"本書は、“Global Warming(地球温暖化)”という言葉を生み出した地球化学者ウォリー・ブロッカーによって1984年に出版…more
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『チェンジング・ブルー』文庫解説 by 成毛 眞
2015年1月16日本書は、ひとたび英訳されることがあれば、英米でも間違いなくベストセラーになるであろう素晴らしい科学読み物に仕上がっている稀有な本なの…more
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『サバからマグロが産まれる!?』 ヤマメはもうニジマスを産んでいる
" サバがマグロを産むとはなんとも信じがたいが、東京海洋大学の著者らは既に、ヤマメにニジマスを産ませることに成功している。結論から言…more
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『赤の女王 性とヒトの進化』 男と女のラブ進化ゲーム
"時代、地域や人種の壁を超えて共通する「人間の本性」とは、どのようなものなのか。そして、その本性はどのようにもたらされたのか。性の進…more
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虫のように生きられたら、きっと人生は素晴らしい『熊田千佳慕のハイカラ人生記』
2014年11月11日"「わたしもカブトムシの幼虫になりたい!」 ある展覧会でその絵を見たとき、心からそう思った。気の遠くなるような無数の点描で描き込まれ…more
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『粘菌 偉大なる単細胞が人類を救う』“単細胞”は、もはやアホの代名詞ではない
「まずもって人々を笑わせ、次に考えさせる研究」に対して贈られる、イグ・ノーベル賞。それを2度も受賞した研究対象として、異彩を放ってい…more
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まだ死ねない『一生に一度だけの旅 極上の世界旅行』
"ふだんから活字を読みすぎている方に、ここでちょっと一息。 本書は生涯忘れられない「一生に一度の極上の旅」を体験するために、今行くべ…more