人物
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『ヒトラーランド』簡略化されたプロットを剥いだ先に見える物とは?
後世の人間が歴史を見るとき忘れがちなことがある。それは自分たちが神の視点を持っているということだ。私たちが過去を眺めるとき、複数の点…more
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な、なかったんですかっ?! 『ニュートンのリンゴ、アインシュタインの神 : 科学神話の虚実』
ガリレオ、ニュートン、アインシュタインなど、歴史的な科学者の偉大な発見についてのエピソードをめぐる本である。副題にある『科学神話の虚…more
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『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』
2015年1月20日2014年のノーベル物理学賞は3人の日本人学者が受賞した。それぞれに強い個性があり、劇的な歴史があり、微笑ましい物語もあり、日本人の…more
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『私が弁護士になるまで』文庫解説 by 笠井 信輔
2015年1月15日「ちょっと待って、俺が書くの?」。文庫本の解説など書いたことがない。ほかに適任者がいるはずである。しかし電話の向こうでは、あっけらか…more
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『昭和の名編集長物語』いぶし銀の裏方たち
"本や雑誌づくりにおいて扇の要のような役割を担っている、編集者という職業。その中でも編集長の座に就く人物は、作品の良し悪しを左右する…more
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『ブルネイでバドミントンばかりしていたら、なぜか王様と知り合いになった。』
"2005年、著者は経産省から外務省に出向し、在ブルネイ日本大使館の二等書記官となる。ブルネイは石油と天然ガスにめぐまれ、東アジアで…more
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『孝謙・称徳天皇』by 出口 治明
意欲作の多いミネルヴァ日本評伝選の1冊である。異例の女性皇太子を経て即位、恵美押勝の乱に勝利し、道鏡を用いて仏教を基軸とする政治を推…more
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『明治の「性典」を作った男』謎の医学者・千葉繁を追え!
"自慰行為は体に悪いのか。馬鹿になるのか。思春期の男子ならば一度は頭をよぎったはずだ。インターネットが普及した現代では、「自慰 毎日…more
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『えんぴつの約束』感動の中にある戦略
一流コンサルティング会社を一時休職し、何度かパーティーを開いて資金を集め、学校を建てた。発展途上国に学校を創る、というありきたりの青…more
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もうゆり子さんの鼻歌は聞こえない。『さようならと言ってなかった』
2014年11月24日5000万円の借入金問題を追及される猪瀬さんの姿をテレビで見たとき、見る影もなく打ち萎れた姿に愕然とした。札束に見立てた発泡スチロー…more
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『紳士協定 私のイギリス物語』文庫解説 by 鴻巣友季子
2014年11月16日『紳士協定 私のイギリス物語』は、佐藤優の一年あまりにわたるイギリス留学生活を主に綴ったノンフィクションである。その前後のソ連におけ…more
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山の本にはずれなし!『アルピニズムと死』
2014年11月5日この本にはいろいろなことが詰め込まれている。若い頃の事故、数少ないパートナーたちのこと、墜落と雪崩、ギャチュンカン、クマの襲撃、そし…more
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『慟哭の海峡』大正生まれの男たち
台湾南端の鵝鑾鼻(がらんび)岬からフィリピン領バタン(バシー)諸島との間にある海峡をバシー海峡という。黒潮が流れるこの海峡は、かつて…more
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『中国人物伝1』by 出口 治明
" 中国文学の面白さを縦横無尽に語ってきた最高の語り部、井波律子が中国人物伝(全4巻)を出すという。その話を聞いただけで、これはもう…more