人物
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『偉い人ほどすぐ逃げる』責任を取らない「偉い人」 日本社会「劣化」の本質
偉い人ほどすぐ逃げる 作者:武田 砂鉄 出版社:文藝春秋 発売日:2021-05-27 『偉い人ほどすぐ逃げる』という、身も蓋もない…more
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『ツボちゃんの話』愛おしい25年間の記憶
2021年6月29日"本書は坪内氏の妻で、元朝日新聞文芸記者の佐久間文子氏によるメモワールである。坪内氏は2020年1月13日に急逝した。昨日までずっと…more
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『闇の盾』伝説のトラブルシューターの回想録
"型破りな人物のノンフィクションには時々お目にかかるが、本書は極めつきではないだろうか。著者は「日本リスクコントロール」という危機管…more
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『俺の上には空がある広い空が』冤罪と末期がん、不運な男が到達した人生の真理とは
2021年5月22日「苦しみに耐えた人が/もし強くなれるのならば/私の強さは無類だろう」。これは「強さと優しさに」と題された詩の冒頭である。自らの強さを…more
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『越えていく人——南米、日系の若者たちをたずねて』
2021年5月17日ペルー生まれ日本育ちの著者が、ペルー、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、パラグアイと、日系人1万人以上住むとされる国々を訪れる旅がは…more
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『奴は・・・』写真で辿る小説家・北方謙三の40年
作家・北方謙三のデビュー直後から、著者近影や大物俳優とのコラボレーション、アメリカ取材など、ハレのときだけでなく、友として近くで撮っ…more
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『一度きりの大泉の話』初めて明かすあの日の出来事
1960年代の終わりから70年代にかけて、少女漫画という新しいジャンルが誕生した。女性の漫画家が一斉に登場して、自分たちの読みたい物…more
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超人?それとも悪魔?『フォン・ノイマンの哲学』
20世紀の「真の天才」といえば、ジョン・フォン・ノイマン(1903年-1957年)である。短い生涯の間に、論理学・数学・物理学・化学…more
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『しゃにむに写真家』小学校教員から写真家に、「いばらの道」で何を撮るか
2021年4月10日"「今の仕事をこのまま続けるつもり?」。妻のその一言で人生が思わぬ方向へと動いた男のエッセイだ。 なるほど、妻にここまで言わせ…more
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奇跡の付き人、げそ太郎 『我が師・志村けん』
2021年3月29日昨年、新型コロナで急逝した「笑いの王様」志村けん。本書は、1994年から7年に渡ってその付き人を務め、朝から晩、海外ロケまで同行した…more
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『起業の天才!』リクルート創業社長、江副が社会を不安がらせた理由
世代的に、リクルート事件のことを知らない。むしろ、就職氷河期世代の私にとってのリクルートといえば、「エリート学生を超青田買いしてい…more
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『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景』宮城の海に潜り続けた男の濃密な半生を描く評伝
その人にしか語り得ない境地というものがある。人生は十人十色だが、特殊な技能が必要で、なおかつ特異な環境に我が身を起き続けた人の軌跡は…more
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『堕ちたバンカー 國重惇史の告白』「住銀を救った男」が銀行を追われた理由に迫る
2021年2月20日著者は國重氏の部屋で銀行時代の辞令をいくつも見つける。そして、本書の最後で國重氏に問いかける。なぜ銀行を離れなければならなかったのか…more
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『鬼才』不世出の編集者の知られざる生涯
"「◯◯の天皇」という形容がある。出版界にはかつてこの呼称がぴたりと当てはまる人物がいた。 「新潮社の天皇」、齋藤十一である。齋藤…more
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音楽で生きる、東京で生きる。『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』
2021年2月7日近田春夫を知っている人は、すでに読んだにちがいない。知らない人は、いますぐ読んでほしい。音楽で生きる、東京で生きる、その2つを味わえ…more