人物
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『ソーニャ、ゾルゲが愛した工作員』ゾルゲに見出され歴史を動かした「主婦」
ロシアのウクライナ侵攻により核戦争の脅威が現実味を持って語られるようになっている。こうした緊張感のある状態は東西冷戦以来であろう。実…more
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『難民に希望の光を 真の国際人 緒方貞子の生き方』緒方貞子を知るための「入門書」
2022年2月24日、ロシアが隣国のウクライナに全面的な侵攻を開始した。ウクライナ国民の多くは国境を越え難民となっている。この現実を…more
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『さよなら、野口健』愛憎入り混じる人間ドラマ。新しい人物ノンフィクションの誕生
2022年4月4日本書の書き出しは穏やかではない。なにしろ京都で名高い縁切り神社の話から始まるのだ。そこは「悪縁」を切ることのできる最強の縁切り神社と…more
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「他人の価値」から自分を取り戻す『当事者は嘘をつく』
人間が、人間の形を保つことは難しい。私たちの自我は、ふとした瞬間に境界を失う。深く傷つけられたなら、なおさら形は保てない。だからとい…more
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『おもちゃ』彼女が転落した理由
この人をみるたびに、「アンバランス」という言葉が思い浮かぶ。元参議院議員の河井案里である。芸能人や文化人にもアンバランスな人は多いが…more
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『問題の女 本荘幽蘭伝』その名を知らぬ者はなし。明治から大正に咲いた仇花
2019年NHK大河ドラマ『いだてん』に登場する「本庄」という男っぽい女性記者のモデルは本荘幽蘭ではないかと推測される。挿話収集家の…more
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『最後の角川春樹』角川文化を生み出した “メチャクチャ”な出版人
2022年1月29日文庫ブームの仕掛け人、映画界の風雲児、俳人、宗教家。角川にはいろいろな「顔」がある。近年は、6回の結婚歴や木刀を1日3万回以上も振っ…more
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『スノーボードを生んだ男 ジェイク・バートンの一生』一枚のおもちゃを世界的なスポーツに
雪の上を遊ぶおもちゃの板を、一つのスポーツ、一つのビジネス、一つのカルチャーに育てあげたアメリカ人の自伝である。泥臭く地べたを這いつ…more
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批判、嘲笑、挫折。底をつく資金 『ディズニーランド 世界最強のエンターテインメントが生まれるまで』
よくできた物語は、幸せな家庭の食卓のようなものだ。誰かの意図によらず会話が転がって、やがては笑顔でつつまれる。破格の大事業を成し遂げ…more
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『筑紫哲也「NEWS23」とその時代』かつてジャーナリズムが元気だった時代があった
"かつて『筑紫哲也NEWS23』という番組があった。1989年10月2日から2008年3月28日まで、TBS系列で平日の23時から放…more
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『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』新型コロナワクチン開発秘話!
世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ (ポプラ新書 ま 1-2) 作者:増田 ユリヤ 出版社:ポプラ社 発売日:20…more
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『金融庁戦記』「霞が関のジローラモ」の事件簿
"本書の主人公は、「霞が関のジローラモ」と呼ばれた異色の官僚である。ジムで鍛えた厚い胸板の上に派手なストライプ柄やカラフルな色のシャ…more
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『月夜の森の梟』“かたわれ”を喪って
2021年11月6日"藤田宜永と小池真理子という二人の直木賞作家が夫婦であることは広く知られている。軽井沢に住み、知的な香りを振りまく美男美女を私は遠目…more
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この人を見よ!『修羅の花 山口組トップから伝説の経済ヤクザの息子までが素顔を見せた』
ただの「ヤクザ本」では、まったくない。13歳でストリートチルドレンになり、奇病に二度の癌、4度結婚離婚、という数奇な運命を経て、いま…more