サイエンス
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『こわいもの知らずの病理学講義』 病は理から、理は言葉から
「十分に発達した科学は、魔法と見分けがつかない」とはSF作家アーサー・C・クラークの言葉だが、現代社会は魔法としか思えない科学であふ…more
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脳はいかにして現実を認識するのか──『あなたの脳のはなし: 神経科学者が解き明かす意識の謎』
2017年10月5日"我々は""現実""をありのまま受け取っているわけではない。いったん視覚情報や触覚情報といった身体表面から情報を受け取り、それを脳で…more
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『CRISPR(クリスパー)究極の遺伝子編集技術の発見』ジェニファー・ダウドナが作り出す、新しい科学者像
2017年10月4日どんな細胞のどんな遺伝子も標的化、切断、編集できるCRISPRという技術。本書は、このCRISPRを開発したジェニファー・ダウドナ博…more
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『重力波は歌う』想いを乗せて、重力波は歌い続ける
2017年10月3日重力波の初検出は、物理・天文分野での今世紀最大の発見の一つであることは間違いない。 そして、その大発見が産み出される過程におい…more
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新装復刊『大気を変える錬金術』 世界を変えた化学
この本は、化学史上最大の発明と呼ばれるハーバー・ボッシュ法がどのように生み出されたか、2度の大戦に見舞われた20世紀前半の世界で化学…more
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『デザイナー・ベビー ゲノム編集によって迫られる選択』 デザイナー・ベビーの誕生は避けられない?
ヒトが生殖以外の方法で新たなヒトの命を生み出す、改変するというアイディアは、数千年にわたって人類の想像を掻き立て続けてきた。科学者に…more
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『芸術・無意識・脳』人の心は、どこまで解明されてきたのか
"「ウィーン1900年」という特異な時代を起点に、本書は芸術と脳科学という二つの側面からのアプローチを通じて、芸術の創造や鑑賞を可能…more
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『科学が教える、子育て成功への道』21世紀の成績表
もし、子育ての成功を定義できるのであれば、成功への道があるのならば、それを知りたいと思う人はたくさんいるはずだ。そして本書は、子育て…more
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「深海」好きなあなたへ 『特別展「深海2017」公式図録』
2017年8月10日ダイオウイカ以来の深海ブームは、この夏もまだまだ熱く続行中だ。新たな南極の深海調査の結果が続々と出てきているのだ。あの震災時に三陸沖…more
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肥満に至る道はひとつではない──『人はなぜ太りやすいのか――肥満の進化生物学』
2017年8月5日現在の人はかつてないほど太っている。1900年以前には肥満者は存在はしていたものの、多くはなかった。1700年代、1800年代のヨー…more
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『発想法 改版 – 創造性開発のために』半世紀前を温ねて新しきを知る
発想法とはアイディアを創り出す方法である。問題提起から記録、分類、統合にいたるプロセスをすべてカバーしている。そのため、インタビュー…more
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『世界からバナナがなくなるまえに 食糧危機に立ち向かう科学者たち』 ロペスのハチ、チョコレート・テロ、現代版ノアの箱舟
本書でおもしろいのは、その議論を展開するために、「食糧危機に立ち向かう科学者たち」の姿を描いている点だ。未来のためにいち早く世界各地…more
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歴史的偉業を世界に知らしめよ 『ライト兄弟 イノベーション・マインドの力』
"ライト兄弟がなした最大の偉業といえば、もちろん「人類初の動力飛行」である。そして本書の前半部も、1903年12月17日にその偉業が…more
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すべてが調節されている──『セレンゲティ・ルール――生命はいかに調節されるか』
2017年7月5日本書『セレンゲティ・ルール――生命はいかに調節されるか』は、そうした生態系における個体数の調節機能から、人体および分子レベルでの調節…more