サイエンス
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新時代への議論の基礎──『人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き』
2016年8月25日副題に「人工知能時代の経済と労働の手引き」とあるように、本書は機械学習やニューラルネットワークなど各技術分野の進歩が著しいこの人工知…more
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『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』 グーテンベルクがインターネットの生みの親?
"体重わずか数グラムのハチドリは、ほとんどの鳥が真似することも困難な能力を持っている。ハチドリは羽を回転させることで、羽を打ち上げる…more
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『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』来るべき未来に備えて正しい理解を
2016年8月18日「今、もっともエキサイティングなバイオテクノロジーは何か」。この質問に対し、多くの生命科学者は次のように答えるだろう。「それはゲノム…more
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『自然が答えを持っている』大村智をもっと知りたい!
本書は、ノーベル賞受賞講演「自然が答えを持っている」を含めた、大村智先生のエッセイ集である。研究以外のいろんな側面、例えば絵画との出…more
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『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』肥満も腸内細菌のせい!?
本書の原題は『10% Human』という。邦題でも表現されているように、細胞の数で比較するならば、ヒトの細胞1個に対して、人体に棲む…more
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『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』
2016年8月15日この本で紹介されている知見は、2008年にはじまったヒトマイクロバイオーム・プロジェクトの研究成果がベースになっている。このプロジェ…more
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『サイボーグ化する動物たち』 生命の操作は人類に何をもたらすか?
"科学の進歩は、地球に生命が誕生して以来の数十億年どこにも見られなかった奇妙な生き物を生み出している。バイオテクノロジーによる遺伝子…more
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『サイボーグ化する動物たち ペットのクローンから昆虫のドローンまで』
2016年8月6日本書では新進気鋭の科学ジャーナリスト、エミリー・アンテスが、さまざまな技術を駆使して動物のからだに手を加える最先端の取り組みに注目し…more
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虫だらけの惑星──『昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略』
本書はそんな昆虫が4億年以上にわたる期間で「どのように進化してきたのか」を記した昆虫の進化史録だ。読了後、道端でセミの死骸を見た時に…more
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『ザ・パーフェクト 日本初の恐竜全身骨格発掘記』 完璧な化石をめぐる完璧な物語
北海道むかわ町穂別で日本古生物学史上最大級の発見があったのは2003年4月。それから10年以上が経過した2013年7月17日、日本初…more
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『外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD』
2016年7月14日「外来種はなんであれ排除せよ、より古くから固有と認定される在来種こそ保全されるべき」という常識的な自然保護論は、現代生態学の領域…more
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『脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線』
2016年7月1日本書『脳はいかに治癒をもたらすか』は、「神経可塑性(Neuroplasticity)」という脳の持つ特質を巧みに引き出す治療に関して…more
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音による宇宙史の記録──『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』
2016年6月25日本書『重力波は歌う:アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』は重力波発見に至る経緯、検出のための観測所を組みあげるため奮闘した…more
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『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』
2016年6月16日重力波が本当に存在するのかどうか、物理学者のあいだで意見が分かれていた時期さえあった。その流れは1970年前後に大きく変わり、研究者…more
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『恐竜はホタルを見たか』光る生物の進化の歴史
本書を読みすすめていくと上手く著者に手のひらで転がされているのを感じることだろう。ところどころで「なぜ」と疑問を抱く箇所をわざとつく…more