人物
-
『虎の血』岸一郎って、誰やねん?
プロ野球がキャンプインし、いよいよ開幕がみえてきた。そんな心躍るタイミングで、抜群に面白いスポーツノンフィクションが出版された。 昨…more
-
『隆明だもの』父親は「戦後最大の思想家」
2024年1月17日全集は月報が面白い。月報とは、全集の各巻が刊行されるごとに差しはさまれる小冊子のこと。ようするに附録である。著者ゆかりの人物がエッセ…more
-
『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』ホールアースという名の革命
2023年12月18日「ステイ、ハングリー。ステイ、フーリッシュ。」 2005年6月12日のスタンフォード大学の卒業式でのことだった。スピーチに立ったアッ…more
-
『怪物に出会った日』敗北が持つ豊かな可能性
彼の強さを確認するのは容易い。たとえば「井上尚弥 パヤノ」で検索してみよう。それだけで何本もの動画を見つけることができる。 2018…more
-
『続 窓ぎわのトットちゃん』続編はパパとママの話から 少女から大人へ
1981年に刊行された『窓ぎわのトットちゃん』は現在まで読み継がれ空前のベストセラー、ロングセラーとなっている。日本人のほとんどが「…more
-
現在に至る種を広範囲にわたってまきつづけてきた悪魔的な天才──『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』
2023年10月5日この『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』はその名の通りジョン・フォン・ノイマンの伝記である。1903年生まれの1957年没。…more
-
面白すぎてヤバい!『イーロン・マスク』
こんなに面白い伝記を読んだのは初めてかもしれない。「面白い」という言葉には、「ワクワクする」「興味深い」「楽しい」「目が離せない」「…more
-
熱き男が叶えたジャパニーズドリームここにあり! 『逆転力、激らせろ−希望を咲かせて』
2023年9月27日あるんや、ジャパニーズドリームって。この本、山分ネルソンの一代記を読めば、誰もが驚きを持ってそう思うだろう。もうひとつ、私にとっての…more
-
『最後の海賊』その先に待つのは破滅か、栄光か
楽天グループが危機に瀕しているという声をよく聞く。 2023年1月~6月期の連結決算は、最終損益が1399億円の赤字。好調な事業もグ…more
-
『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』駆け抜けた25年の生涯
大切なことはいつも“向こう側”からやってくる。不意に、思いもよらないタイミングで。 今年の夏はひさしぶりに一家で旅をした。行き先は香…more
-
北方謙三、全ての記録『完全版 十字路が見えるⅠ-Ⅳ』
2023年8月5日「北方謙三は長篇作家」。たしかにそのイメージは強い。『三国志』から始まった中国史シリーズはユーラシア大陸を駆け抜けた『チンギス紀』が…more
-
爆笑!、いまをときめく『桂二葉本』
2023年7月27日「○○のすべて」みたいなムックを買うことはけっこうあるが、たいていは拾い読み程度で終わってしまう。いろんな事柄が載っているのはいいけ…more
-
『カミカゼの幽霊』死人となって戦後を生きた男の物語
特攻兵士の遺書ほど読むのが辛いものはない。先日も海上自衛隊佐世保資料館を訪れた際に目にする機会があった。遺書は母親に宛てたもので、育…more
-
『ぼくの大林宣彦クロニクル』偉大なる義父との日々
「義理の父」というのはなんとも不思議な存在である。妻と出会わなければ知り合うこともなかった男性が、結婚した途端、父親になるのだ。世間…more
-
『明治のナイチンゲール 大関和物語』ロールモデルを持つってこういうこと!
2023年6月25日著者の田中ひかるさんは、以前にも『明治を生きた男装の女医-高橋瑞物語』というノンフィクションを書かれています。こちらについては、仲野…more