東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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オモシロ本を求めて42年「本の雑誌厄よけ展」に行ってきた(東えりかのオススメ本付き)
2017年5月16日"大げさな話でなく「本の雑誌」が無かったら、今の私も無かっただろう。 本の虫だった高校時代、何人かの本好き友人はいたものの新しい情…more
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『色という奇跡 母・ふくみから受け継いだもの』それは色の神秘を紡ぎだす営み
2017年4月23日著者の志村洋子は人間国宝の染織家、志村ふくみの娘で、自身も染織作家である。祖母の豊から数えて三代目。志村ふくみは随筆の名手としても知…more
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『覗くモーテル観察日誌』屋根裏からの先駆的性科学研究報告
"よその家の生活は気になるものだ。スーパーマーケットの買い物かごの中身や捨てたゴミの種類など、芭蕉ではないけれど「隣は何をする人ぞ」…more
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HONZメンバー推薦! 人生で一番影響を受けた本
2017年4月6日春の合宿を行った際、今までで一番影響を受けた本を紹介せよ!という命令が成毛眞より下った。下は大学生から上は還暦オーバー組まで、「本が…more
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『「本をつくる」という仕事』書体から製本から校閲から一冊の本が届くまで
本が好きだ。物心ついてから、ずっと身近に本があり、気が付けば本に関する仕事をしていた。だが、私はどれだけ「本をつくる」という仕事に従…more
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『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』授業は紙オムツ片手で
ある日、ある女性のスーパーのカートの中が気になった。インスタント食品と出来合いのソース、冷凍食品が詰め込まれ、まともな食品が何も入っ…more
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『ギリシア人の物語Ⅱ 民主制の成熟と崩壊』現代と引き比べるアテネ
2017年3月6日待望の『ギリシア人の物語Ⅱ』が上梓された。急速に隆盛し急速に衰退したギリシア人の歴史を著者は三巻にまとめると最初に語っている。ならば…more
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『子どもの死を祈る親たち』魂の叫びは届くのか!
2017年3月5日"本書は子育て論ではない。押川の仕事は、目の前にいる瀕死の状態にある本人と家族に対して、医者のように治療を模索し回復を手助けすること…more
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『言葉はこうして生き残った』「考える人」編集長が綴る知と魂!
2017年2月16日2017年2月15日の朝、「考える人」休刊のニュースをネットで見つけた。つい5日前にメルマガの最新号のコラム『「鈴木伸子『シブいビル…more
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『死にゆく患者と、どう話すか」医師・看護師のための超・実践的コミュニケーション論
2017年2月6日本書は日赤医療センターで、進行がん、特に肺がんの治療を専門とする國頭英夫医師が、日本赤十字看護大学の1年生に行ったコミュニケーション…more
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『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』人間の卑劣さと高潔さを徹底して描き出す
2017年1月25日2007年8月24日、名古屋市内に在住の31歳の女性会社員、磯谷利恵さんが帰宅途中に男三人に拉致されて殺害され、岐阜県の山中に捨てら…more
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年の初めのウンだめし『タイムマシンで戻りたい』
2017年1月6日"大きな声では言えないけれど、誰もがみんな疵を持つ。ああ、こんなエピソード、こんな記憶。 もしこの体験が無い人は幸いである。できれ…more
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『無葬社会 彷徨う遺体 変わる仏教』ニッポンの葬送の変化とは?
2016年12月16日2015年、地方寺院の困窮を詳細に調査した『寺院消滅』(日経BP)が大いに話題となった。その著者の次のテーマは「多死(大量死)時代…more
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『晴れたら空に骨まいて』人を弔うのは、こんなにも愛しく楽しいことなんだ!
2016年12月6日「死」とは、「生」という長いすごろくのゴールなのだ。ではそのすごろくを辿りながら、その人が死んだ後の自由な見送り方を取材してみよう。…more