東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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『諏訪式。』諏訪湖を中心にした文化圏の謎を探る
2020年11月16日" 中央自動車道の岡谷ジャンクションの近く、諏訪湖サービスエリアは温泉施設が併設されドライバーに人気がある。諏訪湖を一望のうちに見渡…more
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『バブル』幻冬舎の元看板編集者が語るあのボスとの出会いから別れまでー。
2020年10月16日著者の山口ミルコさんは1965年生まれ。89年には24歳。新卒時は、まさにバブル期のど真ん中で働く保険会社の普通のOLのひとりだった…more
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『京都に女王と呼ばれた作家がいた』時代の寵児を描いた覚悟の評伝
2020年10月11日" 山村美紗の訃報は衝撃的だった。1996年9月、帝国ホテルで執筆中に心不全を起こし62歳の生涯を終えた。超売れっ子の作家の死は大騒…more
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『がんと闘う病院』知りたい情報を得る手掛かりに
2020年10月8日20年1月末、武漢から帰国した在留邦人の患者を収容した都内の病院の一つが都立駒込病院だ。1879年に感染症の専門病院として開設された…more
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『自閉症は津軽弁を話さない』文庫版著者あとがき
2020年9月26日"妻の何気ない「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」というひとことに、私は10年ものあいだ「本当に?」「どう…more
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『誰が命を救うのか 原発事故と闘った医師たちの記録』指揮命令系統が崩壊するなか、最前線に立った人々の記録
東日本大震災の原発事故。その大混乱のなか、負傷者の受け入れ先になったのは福島県立医科大学付属病院。県内で唯一の二次被ばく医療機関の指…more
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『とうがらしの世界』進化の過程から各地の料理まで
2020年9月11日トウガラシの起源は中南米である。1492年にコロンブスが数種類のトウガラシをスペインに持ち帰ったという記録があり、それが世界中に伝播…more
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世界の食文化史がひっくり返る大発見!『幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた<サピエンス納豆>』
『謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉』から4年。前作で解き明かしきれなかった異国の納豆の正体を、完全に明らかにした驚天動地…more
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戦後75年、今も新たな真実が!
"終戦記念日も今年で75回目。既に歴史になりつつある第2次世界大戦だが、新たに明らかになる真実もある。 『証言 沖縄スパイ戦史』は…more
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『中医養生のすすめ』日本人中医医学博士が紹介する中国伝統医学での「未病」の治し方
2020年7月30日中医学の治療思想の根本は「未病を治す」ことだと著者は語る。これには発病する前に予防する措置を取る「未病先防」、罹患した場合でも先手を…more
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『ホスト万葉集』“夜の街”で愛を囁く光源氏の末裔たち
2020年7月16日歌舞伎町のホストたちが月イチで「出勤前歌会」を開き、短歌を詠んでいた。ホストクラブや飲食店など十数軒を束ねる「スマッパ!グループ」会…more
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『いつも、日本酒のことばかり。』日本酒専門ライター、渾身の一冊!
"政府の緊急事態宣言でSTAY HOMEを強いられた日々、楽しみは専ら食事だった。家で晩酌をする機会が多くなると美味しいお酒が欲しく…more
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『ホハレ峠 ダムに沈んだ徳山村百年の軌跡』最後のひとりが語る消えゆく民族史
"岐阜県揖斐郡徳山村のダム建設は1957年(昭和32年)に計画された。村は水没するため、住民は集団移転地と移転補償金を手にした。ダム…more
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『ワイルドサイトをほっつき歩け』愛すべきおっさんたちの愚かで優しい日々
2020年6月3日"どこの国でもそうなのか、諸悪の根源のように言われている巷のおっさんは本当にそんなにひどいのか。 中学生の息子の見た世界、『ぼくは…more