塩田 春香
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リアル怪談をあなたに『山怪――山人が語る不思議な話』現代版・遠野物語に戦慄!
2015年7月3日"山には今も、「平地人を戦慄」させる「怪」が存在している! 長年、マタギなど山で狩猟生活をする人たちの取材を続けてきた著者は、「火の…more
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おもしろいだけじゃ、ダメですか?『ヘンな論文』
2015年6月11日本書では、「論文」というお堅い響きからかけ離れた、研究の中身が突き抜けた珍論文ばかりが紹介されている。これが笑いあり感動あり悲しみあ…more
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嵐の時代が生んだ、奇跡の人間賛歌『園芸家の一年』
2015年4月1日反ファシズム的作品を多く発表していたカレルは脅迫を受けながらも祖国で生きる道を選び、亡命しなかった。そして世を去った翌年、ナチス・ド…more
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『原発事故で、生きものたちに何がおこったか。』もしこの変化が、序章にすぎないとしたら……
2015年2月25日本を開いて最初に目に飛び込んでくるのは、「春うららか」という言葉がぴったりな、里山の写真である。新緑のやさしい黄緑色が木々の枝先をつ…more
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何が生死を分けたのか? 日本に住むなら知っておきたい『ドキュメント御嶽山大噴火』
2015年1月23日今回の噴火は、死者57人、行方不明者6人、負傷者69人という大惨事になってしまった。亡くなった方のうち55人が、噴石が当たったことに…more
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虫のように生きられたら、きっと人生は素晴らしい『熊田千佳慕のハイカラ人生記』
2014年11月11日"「わたしもカブトムシの幼虫になりたい!」 ある展覧会でその絵を見たとき、心からそう思った。気の遠くなるような無数の点描で描き込まれ…more
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激ウマ&激マズ。へんてこ生物、捕獲せよ! 笑って、喰らって、ためになる『外来魚のレシピ』
2014年10月22日いきなりこんな写真でスミマセン。このワイルドな料理は、「アリゲーターガーの丸焼き」。アリゲーターガーは「顔はワニ、味はトリ」という、…more
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【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!③
2014年9月19日苦しいときも、凛くんには俳句があった。わたしには、何があるだろう? わからないけれど、なんの取り柄もないいじめられっ子だった自分でも…more
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【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!②
2014年9月18日"”満月やうさぎ探して望遠鏡” まずは常設展・日本館1階「自然を見る技」の展示。トロートン天体望遠鏡が迎えてくれる。凛くんが科博に…more
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【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!①
2014年9月17日"""蒲公英や試練乗り越え一斉に"" 苦しい時を経て、俳句にいきいきと描かれる自然への鋭い観察眼は、凛くんをサイエンスへの深い関…more
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抱腹絶倒!ただの変人か、南方熊楠の再来か?『裏山の奇人』
2014年8月20日本書は、卓越した自然観察眼の持ち主である著者が、さまざまな生きものたちと対等な目線でつきあう、いうなれば「現代の南方熊楠活動記」、も…more
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その気になれば、できるのか?『あしたから出版社』
2014年8月5日夏葉社。1976年生まれの島田潤一郎さんが、5年前に一人で立ち上げた。埋もれていた名著の復刊や、『本屋図鑑』『冬の本』などで知られる…more
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大切な人を、理不尽に喪ったことはありますか?『喪の途上にて――大事故遺族の悲哀の研究』
2014年7月1日1985年に起きた、日航ジャンボ機墜落事故。折しも夏休み、家族連れやビジネスマンで満席だった旅客機は羽田を発って間もなく操縦不能に陥…more
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『エピジェネティクス』見た目や性質は、氏か育ちか、だけじゃない?
2014年5月23日HONZ内で「これを読んでいないと、まるで話についていけない本」というのが存在する。中でも特に話題に上るのが、岩波科学ライブラリー『…more