首藤 淳哉
-
『無人島のふたり』余命宣告された作家の最期の日々
訃報はいつだって突然だ。著名人が亡くなると、生放送中のスタジオに報道の人間が原稿をもって駆け込んでくる。速報は一刻も早く放送するのが…more
-
『文にあたる』校正の仕事は人生に似ている
本を読んでいて、誤植をみつけてしまうことがある。 粗を探しながら読んでいるわけではないのに、自然と目にとまってしまう。みつけるのは衍…more
-
『Qを追う』〈名無し〉の集団の正体に迫る
「ディープステートが、メディアも、判事も掌握した。証拠がない、なんて言うのは、見ようとしていないからだ。いいか。ここにバドワイザーの…more
-
『遠い声をさがして』なぜ羽菜ちゃんは亡くなったのか
子供が巻き込まれた悲しい事故のニュースを目にするたびに胸が痛む。幼稚園バスに置き去りにされた子供たちはどれほど心細い思いをしただろう…more
-
『アスリート盗撮』スポーツ界を動かした調査報道
世の中を動かした調査報道は、社員寮での会話から始まった。東京・港区三田に、共同通信東京本社勤務の若手らが住む「伊皿子寮」がある。 「…more
-
『語学の天才まで1億光年』超絶面白い語学本!
2022年9月9日表紙をみて思わず笑ってしまった。1光年は、光の速さで1年かかる距離だ。1億光年は1億年である。にもかかわらず表紙に描かれた人物は、遥…more
-
『世界は五反田から始まった』足元から歴史が広がる
東京は広い。長いこと住んでいても、まだまだ知らない場所がたくさんある。 著者は東京品川区の戸越銀座で生まれ、現在もそこで暮らしている…more
-
『ルポ 誰が国語力を殺すのか』子供たちは言葉を取り戻せるか。国語力崩壊の実態を描く衝撃のルポ
2022年8月6日著者がまず俎上に載せるのは、家庭、学校、ネットだ。貧困や虐待といった家庭環境の問題、言葉遣いがエスカレートしがちなSNSの問題、迷走…more
-
『工藤會事件』史上最凶の暴力団の頭をとれ!
私はふるさと九州をこよなく愛する人間だが、ひとつだけ、どうしても好きになれないところがある。ヤクザが幅を利かせているところだ。 九州…more
-
『誰も断らない こちら神奈川県座間市生活援護課』 どんな人も見捨てない。困窮者支援の最前線からの報告
2022年7月6日世の中がなんだかギスギスしているなぁと感じるようになったのは、いつ頃からだろう。電車でわずかに肩が触れただけで舌打ちされたり、高速道…more
-
『決戦!株主総会 ドキュメントLIXIL 死闘の8カ月』コーポレートガバナンスとは何か
ある事柄について語ろうとする時、いわく言いがたい居心地の悪さを感じることがある。たとえば「民主主義」がそうだ。「民主主義は大切だと思…more
-
『朝日新聞政治部』未来をつかみそこねた新聞社の話
2022年6月18日優秀な記者が関係者はすべて実名で朝日新聞の内幕を明かしているのだ。これほど迫力ある内部告発があるだろうか。大新聞中枢の権力闘争、政権…more
-
『人は2000連休を与えられるとどうなるのか』前代未聞の実験の果てに辿り着いた場所とは……?
2022年6月10日連休。なんと甘美な響きだろう。 ラジオの番組作りの仕事は面白いのだが、ネックは休みがとりづらいことかもしれない。先日のゴールデンウィ…more
-
『政治学者、PTA会長になる』これぞ街場の民主主義!政治学者が世間の現実と向き合った1000日の記録
2022年5月24日「その悩み、○○学ではすでに解決しています」みたいなタイトルの本を見かけることがある。あなたが日々の仕事で直面する悩みや課題は、すで…more
-
『中野ブロードウェイ物語』文化を生み出す異空間
中野の街にはランドマークがふたつある。ひとつは「アイドルの聖地」として知られる中野サンプラザ。もうひとつは中野ブロードウェイだ。 中…more