おすすめ本レビュー
-
超人?それとも悪魔?『フォン・ノイマンの哲学』
20世紀の「真の天才」といえば、ジョン・フォン・ノイマン(1903年-1957年)である。短い生涯の間に、論理学・数学・物理学・化学…more
-
ジェンダーを越え、世界に広がる「おすもう」の世界『世界のおすもうさん』
2021年4月27日相撲好きの女性ライターふたりが、おすもうさんの世界を描く。青少年相撲大会、女子相撲大会、女子校相撲部、沖縄角力など。そして、韓国シル…more
-
『WAYFINDING 道を見つける力: 人類はナビゲーションで進化した』使わないには、失うには、惜しすぎる
19世紀までに、西洋の人々は地図、コンパス、標識や地名などのあまりにも多くのナビゲーションの補助道具を手に入れたせいで、それ以外のナ…more
-
『完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録』
落としのプロはいかに犯罪者を自供させたか本書の主人公、大峯泰廣氏は、伝説の捜査一課長である寺尾正大氏がもっとも信頼を寄せた部下である。並外れた取調べの技量を持ち、犯人を“落…more
-
『ソニー 半導体の奇跡 お荷物集団の逆転劇』経営と現場との板挟み 苦闘する管理職の視点
2021年4月24日"本書は社内の傍流事業が基幹事業にいかにして成長したかを描いているが、企業物語にありがちな技術者たちの情熱と涙の記録ではない。技術は…more
-
深遠なる新政の世界『The World of ARAMASA 新政の流儀』
2021年4月23日日本酒の新時代を牽引する酒蔵がある。新政酒造だ。秋田にある酒蔵で「No.6」「ラピス-瑠璃-」「亜麻猫」などの日本酒を醸している。…more
-
『分水嶺』専門家たちの葛藤を描いた傑作ノンフィクション
本書は、未知の新型コロナウイルスに立ち向かった「専門家会議」の内部で何が起きていたかを徹底取材した傑作ノンフィクションである。雑誌『…more
-
『土葬の村』消えゆく弔いの習慣 忘却されていく情景
2021年4月17日本書を数ページめくっただけで、2つの驚きがあった。1つは、火葬が当たり前とされる今日でも、まだ土葬というスタイルが残っていたこと、2…more
-
国際政治経済を動かすコモディティ商社『The World For Sale』
つねにマーケットと対峙しつつ、ときに大手金融機関や大物政治家と手をくみながらグローバル政治経済を手玉にとり、国際的な需要と供給を調整…more
-
こんな本を待っていた! 『取材・執筆・推敲〜書く人の教科書』
2021年4月14日こんな本を待っていた! そんな一冊に挙げられそうな、あの超絶ベストセラー『嫌われる勇気』の古賀史健さんの新刊だ。3年間かかりっきりだ…more
-
『新時代の江戸前鮨がわかる本 訪れるべき本当の名店』寿司評論家による30年ぶりの本格的な江戸前寿司の紹介本
2021年4月12日寿司評論家の第一人者の早川光氏が、コース1万8千円以下で、3万円超の高額有名店に勝るとも劣らない東京の名店10店を、鮮明なカラーグラ…more
-
一気読み必至の警察ノンフィクション!『警視庁科学捜査官』
"地下鉄サリン事件の翌年、著者は警視庁史上初の科学捜査官に任命された。科学捜査の必要性は昔から叫ばれてきたものの、これまではスローガ…more
-
『しゃにむに写真家』小学校教員から写真家に、「いばらの道」で何を撮るか
2021年4月10日"「今の仕事をこのまま続けるつもり?」。妻のその一言で人生が思わぬ方向へと動いた男のエッセイだ。 なるほど、妻にここまで言わせ…more
-
必要なのは「社会の変え方」のイノベーション 『未来を実装する』
2021年4月9日テクノロジーが社会に普及するには、何が必要なのだろうか。コロナ禍で話題になった電子署名やUber、Airbnb…世に広がるものと、そ…more
-
間違いは学習の原動力である 『脳はこうして学ぶ──学習の神経科学と教育の未来』
2021年4月5日わたしたちは多くのことを頭で学ぶ。すなわち、わたしたちの学習はおもに脳が担っている。しからば、脳がいかにして学ぶかを知れば、わたした…more