おすすめ本レビュー
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物語はいかに、どれほどこの世界に影響を及ぼしているのか──『物語創世──聖書から<ハリー・ポッター>まで、文学の偉大なる力』
2019年6月25日本書では、そのような世界に対して強い影響力を持つ物語のことを「基盤テキスト」と呼称している。その格好の一例は聖書だ。たとえば、アポロ…more
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絶滅寸前のインド仏教復活!その立役者は……『世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う』
2019年6月23日"本書で描かれるのは、今もそのインド仏教の頂点に立つ、佐々井秀嶺(しゅうれい)氏の生き様である。 1935年に岡山県で生まれ、…more
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『流れといのち 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』物理学から見えてくる生命の新しい景色
2019年6月22日"生命とは何か? こう問われたら、多くの人は生物学というフレームワークを用いて解を導こうとするだろう。しかし、本書のアプローチは一味…more
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究極のリサーチ!『アフリカの難民キャンプで暮らす』
2019年6月21日「難民」というと、ヨーロッパへと海を越えていく怒涛のごとき難民の写真や映像に驚いた記憶も生々しいが、実際は、9割がアフリカや中東など…more
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『富士山はどうしてそこにあるのか』 美しい地形には、賞味期限がある
2019年6月20日本書はNHKラジオ第2放送のカルチャーラジオ「科学と人間」で放送された内容に加筆して書かれた。富士山のみならず関東平野を含む日本列島…more
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『食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ』躍動感あふれる創造の歴史
2019年6月19日アメリカを代表するとされるスナックや料理の中には、実は非西洋にルーツを持っている例が少なくない。ポップコーンは先住インディアン由来の…more
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『ストーカーとの七〇〇日戦争』ストーカーは病気である!
本書は被害当事者が、ストーカー行為の一部始終を赤裸々に語った数少ない本である。一度は信頼した人が変貌していく過程に総毛だつ。more
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『レオナルド・ダ・ヴィンチ』傑人が残した「メモ」から思考の中身を垣間見る
2019年6月15日なぜ今、レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記を書こうとしたのか。それは、科学と芸術、人文学と技術といった異なる領域を結びつける能力こそが真…more
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日本人なら浄瑠璃を! ”渦 妹背山婦女庭訓 魂結び”
2019年6月14日妹背山婦女庭訓は、浄瑠璃作者・近松半二による文楽や歌舞伎での大人気演目。そして、『渦』は、半二の生涯と妹背山婦女庭訓の成立を縦軸に、…more
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『「うつ」は炎症で起きる』 「それは体の問題」という新たな視点
若い医師はあるとき、リウマチ性関節炎と診断されていた女性患者がうつ病をも患っていることに気づいた。そのささやかな発見に気をよくした彼…more
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『みんなの「わがまま」入門』小さな声を社会につなぐ方法論
2019年6月11日本書は、デモや社会運動に懐疑的な人たちにぜひおすすめしたい一冊。著者は社会運動の研究者です。社会運動をしている人に聞き取りをして、人…more
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とまどわないペリカン 『ハシビロコウのすべて』
2019年6月9日「動かない鳥」として、大人から子どもまで人気があるハシビロコウ。しかし、意外にも、その本は世に少ない。本書は待ちに待った「一冊まるご…more
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『Dr. ヤンデルの病院選びーヤムリエの作法』を読んで病院選びの達人をめざそう
2019年6月8日あのDr.ヤンデルの本である。と言われても「?」の人が多いかもしれない。ツイッターのフォロワー数10万人近く、間違いなく日本でいちば…more