おすすめ本レビュー
-
日本医学の大恩人になりかけた男『ウイリアム・ウイリス伝』
明治政府は、薩摩藩と関わりの深かった英国人医師ウイリアム・ウイリスを軸にして、日本に英国流の医学を導入しようとする。しかし、最後の最…more
-
『掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと』ある特定の方向へ誘導する教育の問題
2019年4月20日尊敬するある大学教授が退官する際、最終講義で述べた言葉が忘れられない。「教育とは何か」と聴衆に問いかけながら、彼はこう定義してみせた…more
-
『わたしが「軽さ」を取り戻すまで シャルリ・エブドを生き残って』死を免れた女性漫画家の“その後”
2015年1月7日11時30分、フランスのパリ11区にある風刺新聞社「シャルリ・エブド」に武装した覆面男2人が侵入し、編集会議中の社…more
-
最近海外の人が増えたなあ。そんな人は『ふたつの日本』を。
2019年4月13日コンビニのレジの人、どこの国の人だろう? 技能実習生が失踪って、なぜそんなことに? 移民に関する政策ってどうなっている? 日本に「暮…more
-
『ファンタジーランド 狂気と幻想のアメリカ500年史』現実と幻想とが混在してきた歴史
"本書で示されている米国の実態は衝撃的である。 例えば、米国人の3分の2が「天使や悪魔がこの世界で暗躍している」と信じていて、…more
-
『団地と移民』団地をみればこの国の未来がわかる
2019年4月12日『団地と移民』は、長年にわたり排外主義の問題を追いかけてきた著者が、日本各地やパリ郊外の団地の最前線で起きていることをルポした一冊だ…more
-
『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』つらく、悲しく、身近に迫る死
2019年4月10日読み進めるのが苦しい一冊だった。登場する人々が長く抱えてきた生きづらさが、とても他人事に思えなかったからだ。壮絶な「現場」の描写も相…more
-
語りえぬ言葉たち 『あわいゆくころ』
2019年4月9日著者は、神戸や被爆地・広島などにも足を運び、新しい街を見てきた。本書は、それを含めた7年間の現実を書き留めた「歩行録」と現在地からそ…more
-
『企業ファースト化する日本 虚妄の「働き方改革」を問う』働き方「改革」は「改悪」になるのか
2019年4月6日著者が嘆くように、人間は忘却する生き物だ。記憶を無意識に編集しながら生きている。だが、忘れるにしても、知らなければ何も始まらない。企…more
-
『人喰い ロックフェラー失踪事件』マイケルはなぜ喰われたのか?
2019年4月5日"1961年11月20日、マイケル・ロックフェラーはニューギニア南部で消息を絶った。 この地を訪れていた23歳の若者の父親は、ニュ…more
-
『日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義』日本経済再生のための提言書
2019年4月3日本書は、オックスフォード大学で日本学を専攻し、ゴールドマンサックス時代に日本の不良債権問題をいち早く指摘して「伝説のアナリスト」とし…more
-
『持たざる経営の虚実』経営文学に支配された、平成30年間の企業経営
2019年3月30日"経営学とは本来は社会科学の領域に属するはずのものだ。しかし、欧米などから輸入された経営論のスローガンが情念的な言葉の衣をまとい、意…more
-
『森瑤子の帽子』「女であること」と向き合い続けた作家の生涯
その人の名は「森瑤子」。1978年に作家デビューすると瞬く間に人気作家への階段を駆け上がり、1993年に胃癌のため52歳で亡くなった…more
-
身近なれど未知なる障害『吃音 伝えられないもどかしさ』
2019年3月28日魂の一冊である。『吃音 伝えられないもどかしさ』は、自らも吃音に悩んだ近藤雄生が80人以上の吃音者と対話し、その現実に迫る渾身(こん…more
-
生産性をあげるための必殺技 ”どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門”
2019年3月27日ポモドーロ・テクニックをご存じだろうか。生産性をあげるための必殺技である。なんら難しいものではない。25分を一単位にして仕事を区切る…more